マレーシアのイオン労使が画期的な団体協約を締結

2024年7月25日、マレーシアのクアラルンプールで、イオンワーカーズユニオン(マレーシア)とイオンマレーシアとの間で画期的な団体協約が締結された。2024年から2026年までの期間を対象とするこの協約は、イオンのマレーシア進出40周年に合わせたもので、マレーシアの小売部門にとって新たな基準を打ち立てるものとなる。

スマートパートナーシップ(建設的な労使関係)のコンセプトに基づくこの協約は、イオンの小売・スーパーマーケット・チェーンで働く1万人以上の従業員に恩恵をもたらす。この協約では、保険加入や休暇の拡充、賞与、最低年俸の増額を含む給与調整、勤続15年以上の従業員に対する宗教休暇などが規定されている。特筆すべきは、協約は従業員と使用者双方の共同決定プロセスを促進するための事項も導入していることだ。

世古継敏イオンマレーシア副社長、カスマ・サトリア・マットジャディ同人事部長、ハミダ・モハマド・イオン労組委員長、ムハンマド・ファドリ・ムハンマド・ザムスリ書記長が、協約に署名した。

また、スティーブン・シム・チー・キョン人的資源相、岡田尚也イオンマレーシア社長、モハメド・シャフィー・BP・ママルUNIマレーシア加盟組織連絡協議会(UNI-MLC)議長が立ち会った。

報道によると、シム人的資源相は今回の協約を称賛し、公正な所得、有意義な生活の質、人権を尊重する労働環境という同省のビジョンに沿ったものであるとしている。

シャフィーUNI-MLC議長は、人定資源省の労働組合への支援に感謝の意を表した。UNI-MLCに加盟するイオンワーカーズユニオンは、同省の労働組合関係プログラム(PHEKS)より、活動支援のために18,000リンギットの助成金を受け取った。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、協約への強い支持を表明し、「イオンの労働者と組合にとって素晴らしいニュースであり、長年にわたってイオン経営陣との広範な対話と関与を可能にしたグローバル枠組み協定の成果を示すものだ。また、締結を可能にしたUAゼンセンとイオングループ労働組合連合会の強力な支援にも感謝したい。おめでとう!」と称えた。

2014年11月、UNIはUAゼンセン、イオン株式会社、イオン労連の4者間でグローバル枠組み協定を締結して以来、同社が事業を展開するあらゆる場所での労使対話と組織化の推進に貢献している。