韓国の医療従事者、研修医によるストライキの即時終結を要求

UNI加盟組織の韓国保健医療労組(KHMU)と韓国医療産業労組(FKMTU)が、韓国における医療サービスの即時正常化と研修医によるストライキの終結を求めている。

毎年2000人の医学生を追加で養成するという政府計画に対して、 2024年2月に、約1万2000人の研修医とインターンの病院医師が、大学では対応しきれず長期的には医療サービスに悪影響を及ぼすとして、抗議のデモ行進を行った。今週、数百人の上級医師がストに同調して職を辞したが、KHMUはこれに強く反対している。

KHMUは以前から、韓国の医療制度全体、特に農村地域や高齢化社会を考慮すると、より多くの医師が必要であると主張してきた。医学部の定員は過去20年間、固定されている。

そしてストライキは、すでに医師不足の矢面に立たされている医療システムの看護師たちに無理な負担を強いている。韓国のニュース専門チャンネルYTNのインタビューの中で、チェ・ヒソンKHMU委員長は、「看護師は過重労働にひどく苦しんでおり、病院の研修医が行うべき医療行為を違法に行わされることに怯えている」と訴えた。

KHMUは3月26日に発表した声明の中で、5週目に入った現在の危機の原因を政府に求め、看護師の搾取をやめるよう要求している。また、政府に対し、対話を始めるために正式な検討機関を設置して紛争を解決し、韓国医療の将来について包括的な計画を立てるよう、求めている。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、「病院労働者と患者は、始まるべきでなかったストライキの代償を払っている。研修医に職場復帰を求めるとともに、韓国政府に対しては、可能な限り早期に建設的な対話をはじめ、韓国の強力な医療制度に向けた納得のいく道筋を構築するよう求める」と述べた。