アマゾン、サウジアラビアの移民倉庫労働者に約200万ドルの支払い

報道機関や市民社会、政府機関等からの数ヶ月にわたる厳しい監視を受け、アマゾンは2024年2月下旬、人材斡旋業者や労働者供給会社に騙されたサウジアラビアのアマゾン倉庫で働く700人以上の契約従業員に、190万米ドルを支払い、弁済することで合意した。アムネスティ・インターナショナルの報告書は、収入を騙し取られ、劣悪な居住環境に収容された労働者たちが、代わりの雇用を見つけたり、国外に出たりすることを阻止されていた実態を明らかにした。

『心配ご無用、アマゾンの系列です』と題されたこの報告書は、人材斡旋業者による詐欺、賃金窃盗、劣悪な生活環境、転職や出国の自由の制限など、労働者の人権侵害に関する驚くべき事例が示されている。

調査は、アマゾンが労働者の虐待について直接苦情を受けたにもかかわらず、これらの労働者に対する搾取を発見・防止できなかったことを明らかにした。報告された虐待の深刻さと性質から、多くの労働者が人身売買に等しい状況を経験したことが示唆されており、特に詐欺に近い採用慣行とその後の搾取がその原因となっている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「今回のアマゾンの支払いは、労働者に対する同社の酷い扱いについて、世界中の労働者や活動家、人権団体が責任追及をしてきた絶え間ない努力の証だ。アマゾンでも、またサウジアラビアでも、声を上げ、変革を要求すれば、結果を得ることができると示している」と語った。

また今回の取組みを、 全ての多国籍企業に対する「事業のあらゆるレベルで労働者を保護する責任は守らなければならない」という明確なメッセージにしていこう」と鼓舞し、「アマゾンは、世界中のバリューチェーンで働くすべての労働者に対し、より人道的で倫理的な基準を確立し、このような虐待が二度と繰り返されないよう、圧力を受けている。国際社会、労働者権利団体、消費者は同様に注視している」と釘を刺した。