トルコのジャーナリスト労組、4つの協約を獲得!

UNI組織化プログラムの支援を受けて、トルコのジャーナリスト労組(TGS)は、1カ月で4本の団体協約を結ぶ快挙を成し遂げた。今回が初の締結である。

2023年12月下旬以降、UNI加盟組織TGSは、アンカ通信、ニュースサイト「ディケン」、オンライン・ニュースサイトのアルティ・ゲルチェクとアルティTV、そしてEPA通信(欧州の報道写真通信社)の4社と、初の団体協約を締結した。2021年以来、UNIと緊密に連携して組織化を進めてきTGSの取組みが、実を結んだ。

TGSは、2022年のUNI組織化プロジェク トの一環としてターゲットにしていた企業の1つ、アンカ通信と初の団体協約を締結し、18,000トルコリラ(550ユーロ)の基本給、最初の6カ月間につき30%の増給、年1回の賞与、週休2日(報道労働法では1日の規定)、月ごとの食券、そして文化活動や眼鏡、コンタクトレンズへの財政支援を獲得した。

同労組は、ディケンとも初の団体協約を締結し、同部門における団体協約の持続可能性に向け、大きな一歩を踏み出した。この協約には、基本給20,000トルコリラ(600ユーロ)への増額、最初の6カ月間の10%増給、月ごとの食券と通勤手当、眼鏡・コンタクトレンズに対する財政支援が盛り込まれている。

TGSは、オンライン・ニュースサイトのアルティ・ゲルチェクとアルティTVとも、初の団体契約を結んだ。賃金は最初の6ヶ月で25%~75%増額する。また、イスタンブール郊外勤務者には月4,000トルコリラ、常時在宅勤務者には2,000トルコリラの食事手当、眼鏡・コンタクトレンズ代として2,000トルコリラが支給される。さらに、3月8日の国際女性デーには女性労働者に1,000 トルコリラ、5月1日のメーデーには全労働者に同額の支援金が支給される。

EPA通信と同労組は、公式な団体交渉の中で合意に至らなかったが、TGSが最高仲裁委員会に申請した結果、年間5%の増額、年1度の賞与、月100ユーロの食券が支給されることになった。

バヌ・ツナTGS書記長は「トルコでは、経済危機が労働者を直撃し、表現の自由が狭まり、政府はあらゆる手段を使って独立メディアを抑圧しようとしている。そのような中で、従業員の生活水準を改善することができたことを、嬉しく思う」とコメントした。

TGSの勝利は、組織化によって労働者に実質的な利益がもたらされることを示しており、UNI組織化基金はこうした活動の一部を支えてきた。UNI欧州の組織化センター(EPOC)プログラムの下で、訓練、キャンペーン計画、モニタリング支援がUNI欧州から提供されている。UNI欧州はEPOCを通じて、TGSのような加盟組織と連携し、団体交渉を強化するために労働者の関与と戦略的マッピングを組み合わせた戦略を構築している。

ツナ同書記長は「UNIからの支援がなければ、今回の成果を得ることは容易ではなかった。我々とUNIの連携が大きな変化をもたらしたと断言できる」と謝意を表した。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「トルコのジャーナリストにとって、素晴らしい勝利だ。TGSとUNI欧州の素晴らしい協力関係、そしてUNI欧州のEPOCが、組合員の労働条件の改善に貢献できたことを誇りに思う。しかし、この取組みはここで終わらない。トルコの同部門で、近いうちにもっと多くの協約が結ばれると確信している」と期待した。