米国・フィラデルフィアのSEIU清掃労働者、コロナ後の歴史的な団体協約を獲得

2023年10月中旬、米国・フィラデルフィアで画期的な団体協約が締結され、国際サービス従業員労働組合(SEIU)32BJ支部の組合員である2,000の清掃労働者によるストライキが回避された。

UNIの組合員1,000人が市内中心部に集まり、清掃労働者を支援してからわずか1か月余りで結ばれたこの暫定協約は、パンデミックの影響で苦境に立たされた商業用不動産において、先例となるモデルを打ち立てた。同労組はすぐに、ピッツバーグとワシントンDCの使用者との間で追加協約を締結し、全米の都市で働く10万人の清掃労働者の賃金・条件改善を求め続けている。

フィラデルフィアの清掃労働者は、今後4年間の協約期間中、18.6%の賃上げを受け、インフレ高騰期には相当のボーナスを支給され、退職金拠出も増額される。同様の賃上げは、ピッツバーグやワシントンD.C.などの都市でも1万人以上の労働者についても交渉された。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、 「この新協約は単なる協約ではなく、真の勝利だ。UNI世界大会の期間中、我々はフィラデルフィアでSEIUの32BJ支部の清掃員とともに結集し、共に立ち上がろうというメッセージを発してきた。フィラデルフィアをはじめとする今回の勝利は、共に立ち上がることが単なるスローガンではなく、現実であることを示している。我々は共に立ち上がり、共に勝利する!」と強調した。

フィラデルフィアにおける協約は、10月15日に期限満了を迎え、市内中心部のビルでは、ストライキが迫っていた。

32BJ支部の清掃労働者で交渉委員を務めるティファニー・チェリー氏は、「我々が団結し、子どもたちを養うことのできる、インフレに見合った賃金の協約を勝ち取ったことは、特にこの時代において、大きな成果だ」と述べた。

今回の協約は、地域の清掃労働者による数十年にわたる組織化と活動を基盤としており、使用者負担の家族健康保険の維持、有給休暇の追加、全組合員の包括的な疾病・障害保障の保証など、清掃員の労働条件と報酬を強化するものとなっている。