
2023年8月24日に米国・フィラデルフィアで開催されたUNI世界金融部会大会に、65か国の金融労組の代表が結集し、新たな指導部を選出するとともに、世界中の銀行・保険労組が直面する主要課題に取組む行動計画を採択した。
クリティ・ホフマンUNI書記長は冒頭、「大会の議題が反映しているのは、我々が活動する新たな時代と、金融業界で組合の力を構築し続けていく必要性だ」と指摘、「大会で扱われるすべての分野において、UNI世界金融部会は最前線にいる。こうした大きな課題には、単独ではなく、常に集団で立ち向かっていくべきだ。そしてUNI金融部会は、これらの問題に対するグローバルな立場を確立するために懸命に取組み、成功を収めてきた」と述べた。
UNI世界金融部会大会では、各テーマについて、UNI全地域の加盟組織の成果と課題、脅威と機会について、経験を共有するとともに、4つの柱に基づく新たな行動計画が採択された:
• 共に立ち上がる強力な金融労組―組織化、団体交渉、多国籍企業の責任追及を通じて組合の力を構築する。
• 持続可能な経済と公正な移行にむけた強力な金融労組― ディーセントな雇用と持続可能な金融、気候変動と気候正義
• 金融部門におけるテクノロジーの活用―トレーニング、健全な労働条件、プライバシーとデータ権利
• 民主主義と人権
日本からは損保労連、生保労連、全労金、JP労組および事務局から11名が出席し、 北村聡太UNI 世界金融部会副議長(損保労連)は、アクションプラン2「持続可能な経済のための強い金融労組と公正な移行」を提案した。また、谷島俊男代議員(損保労連)は、同組織におけるDX推進について報告する中で、デジタルの導入により業務変革が想定される組合員に対する育成と、デジタル活用により成し遂げた生産性向上や競争力強化により得られた利益を、労働者にも公平に分配することが重要だと強調した。
また大会では、海外、特にネパールとペルーでのプロジェクトに資金を提供し たフィンランドの労働組合Proとスウェーデンの労働組合FSUが表彰された。
そして、パンデミックとリストラという困難な時期にUNI世界金融部会議長として舵取りを行ってきたリタ・ベルロファ氏(ブラジル、Contraf-CUT)の後任として、新たにアンナ・マリア・ロマーノ氏(イタリア、Fisac-CGIL)が、UNI世界金融部会議長に選出され、「短期的な利益だけなく、長期的な幸福をも生み出すことのできる金融部門のために、経験、力、決意、心、闘争を共有するという、UNIが我々に与えてくれている機会を手放したり、無駄にするわけにはいかない」と決意を述べた。
最後に、アンジェロ・ディ・クリストUNI世界金融部会担当局長が、「この大会で獲得した知識、構築したつながり、共有したアイデアを携えて、我々はあらゆる場所で働く金融労働者に変革をもたらすため、前進していこう」と呼びかけた。
-1024x576.jpg)