UNIフィリピン加盟協、上院議会に地域医療従事者を保護する法案の承認を要請

UNIフィリピン加盟協(UNI-PLC)は、同国の上院議会に対し、バランガイ医療従事者のマグナカルタ(上院版)の承認を早めるよう、要請した。この法案は、数十万人のバランガイ医療従事者(BHW)の福祉と利益を守ることを目的とする画期的な法案であり、2022年12月12日に、下院の第3読会と最終読会で承認されている。

BHWは、応急処置、母子・新生児保健、小児保健、予防接種を含む地域ベースのケアなど、国内の数百万人に地域医療を提供しており、COVID-19パンデミックにおいては、草の根で活動した医療界の名もなき英雄である。現在、246,333人のBHWがおり、そのうち242,966人が女性である。

増加するフィリピンの人口はこの記事を書いている時点で1億1700万人を超えている。人口20人に対して1人のBHWという割合が理想とされているため、フィリピン人の医療ニーズに十分に対応するには、現在のBHWはあまりにも少なすぎると言える。

BHWのマグナカルタ法案(HB6557)は、BHWに包括的でより良い手当を提供することを目的としており、従来の法律に記載された条件から大幅に改善されたものだ。提供される手当の中には、危険手当、交通手当、生活手当、退職一時金、健康手当、保険適用、休暇・産休手当、現金賞与、障害者手当、5年以上継続勤務したBHWSへの公務員資格の付与などがある。

さらにこの法案は、内務・地方政府省および地方政府単位に、差別行為やBHWの不当解雇に関する苦情処理機構を設置することを義務づけている。また、保健省を通じて、BHWの継続教育や研修プログラムも提供される。

ローランド・デラクルスUNI-PLC議長は、この動きを歓迎し、「経済面その他の社会保護給付の拡大や、法案の下でのBHWの雇用、結社の自由、公務員資格へのアクセスを保護する苦情処理機関の設立は、BHWの非正規雇用から正規雇用への公正な移行に向けた歓迎すべき進展だ」と語り、「パンデミックのさなかに、マスクや手袋、防護服などの適切な個人防護具を持たないBHWは、COVID-19の患者を自宅から地方や都市の保健センターや病院に連れて行っただけでなく、政府による大規模なCOVID-19ワクチンキャンペーンにおいても、主要な推進力だった」と付け加えた。

レイニア・クルスUNI-PLC事務局長は、 UNIやUNI Aproの支援を受けたこのプロジェクトは、UNI-PLCの優先プロジェクトの1つであり、BHWのマグナカルタ法制化を積極的に推進していくと述べ、「時間が肝心であり、強く働きかけていく。我々の英雄であるBHWに 多くの感謝を返すべく、正当な社会的保護、社会対話、雇用保障、結社の自由が与えられなければならない」と決意を語った。

UNIは、UNI Aproを通じて、アジア太平洋地域、特にネパール、インド、パキスタンの労働条件、社会対話、福利厚生の改善を求めるキャンペーンを展開している。COVID-19パンデミックにより、これらの労働者は、適切な個人保護具を持たずに都市部や農村部でCOVID-19の患者をケアすることが多かったため、より大きなリスクに晒されてきた。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、「UNIは、UNI-PLCや地域医療従事者に連帯する。この法案が成立することで、世界中のケアワーカーに勝利と刺激をもたらす。フィリピン上院に対し、法案への『賛成』を投じる呼びかけに、我々も賛同する」と力を込めた。