UNIメンタリング・プログラム、南ア労働運動の女性をエンパワー

2022年8月下旬に、UNI機会均等局は、ヨハネスブルグでメンタリング・プログラムのワークショップを開催し、南アフリカの女性リーダー育成に向けた取組みを強化した。FES財団の支援を受けて開催されたこのワークショップは、南部アフリカ15か国の女性を対象に実施中の3つのUNIメンタリング・プログラムの1つだ。

8月22~23日の2日間、南アフリカの労働組合であるSASBOとSACCAWUの女性組合員がこのワークショップに参加し、成功事例を共有し、職場におけるジェンダー平等を推進する取組みを紹介した。

パトリシア・ナイマンUNI世界女性委員会議長(UNIアフリカ女性委員会議長)は、「ジェンダーの問題は、組合にとって優先課題だ。交渉や団体協約の中に盛り込み、我々の取組みの中心に据えなければならない。そうしてこそ、平等を実現できる」と述べた。

「このプログラムは女性をエンパワーしている」と述べるベロニカ・フェルナンデス・メンデスUNI機会均等局長は、「労働組合において活躍するためのスキルやツールを女性に提供するだけでなく、女性が意思決定の地位に就くことを妨げている『インポスター症候群』※を克服するための、自信を育んでいる」と強調した。

SASBOのレボガン・セレペ氏は、「私を信頼してくれる人たちがいなかったら、私は自分の不安を克服し、目標を達成することができなかった」と語った。

メンターとメンティーが組み、新たなタンデムのプログラムを立ち上げることで、南アフリカ全土の労働組合の女性は、労働組合でのプレゼンスを高めるだけでなく、議論や交渉から職場方針、団体協約まで、労働組合の取組みの中にジェンダーの問題が適切に含まれるようにするための支援ネットワークを構築している。

約10年前に始まったこのプログラムは、世界中の労働組合運動における女性の地位向上を目的としており、労働運動における意思決定の地位において活躍する上で必要な能力の構築を支援するものである。

※インポスター症候群:能力があることを示す外的な証拠があるにもかかわらず、自分は詐欺師であり、成功に値しないという考えを持つ。自分の成功は、単なる幸運やタイミングのせいとして見過ごされるか、実際より能力があると他人を信じ込ませることで手に入れたものだと考える。インポスター症候群は、特に社会的に成功した女性に多いとする研究もある。