UNIとノルウェー加盟組織、ノルウェー銀行による投資先の人的資本管理に関する期待文書について、強力な実行を呼びかける

UNIとノルウェーの加盟組織であるHKおよびFSUは、ノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)による投資先の人的資本管理に関する期待文書の公表を歓迎する。この文書は、巨大な投資家が労働者の待遇に対する監視を強めていることを世界中の企業に伝える重要なメッセージとなっている。

ノルウェー政府系ファンドを運用するNBIMは、70か国で9,000社以上の株式を保有し、1兆3千億ドル以上の資産を持つ世界第2位の機関投資家である。

重要な点は、使用者が労働力管理の柱として、労働組合の権利尊重に関する期待事項が盛り込まれており、「結社の自由や団体交渉などの良好な労使関係は、企業が人的資本管理戦略を効果的に導入・実施するための基盤」であり、「企業は、労働者や労働組合などの労働者を代表する者と関わるべきである」としていることだ。

こうした期待事項は、ファンドマネージャーとの文書策定に際しての協議において労働組合が提起した、「結社の自由と団体交渉の尊重は、良い使用者であるための多くのテーマの中の一つではなく、それこそが要である」という重要なポイントの一つを反映したものである。

ただし組合側は、この期待文書が人的資本管理のベストプラクティスに関するNBIMのリーダーシップの確立について踏み込んだ内容となっていなかった点については、落胆している。組合は、方針、リスク管理、情報開示に関する期待の各段階において、明確かつ明示的に労働組合の関与を求めることによって、社会対話が労働力管理の一環として完全に組み込まれるべきであると考えているからだ。

だが、最も重要なのは、この文書がいかに効果的に実践されるかであり、そのためにNBIMと連携していくことを期待する。我々は、NBIMに以下の事項を要請した。

1.企業との関わりについて、守秘義務に反しない形での情報開示を増やし、所有権行使の透明性を高める。
2. 特に社会および人権に関わるテーマについて、株主チームのリソースを増やす。
3.議決権行使の方針を強化し、より具体的に期待文書に沿ったものにする。
4.ステークホルダーの声を届ける仕組みを含め、ステークホルダーとの関わりについて方針を策定する。