ペルーの組合、H&Mで画期的な団体協約を締結

ペルーのUNI加盟組織が、スウェーデンの小売業H&Mとの間で画期的な団体協約を締結し、ファストファッション部門では同国初の団体協約となった。

ペルーの労働組合SUTRA H&Mは、 2022年8月 にこの歴史的な協約を締結した。協約は、UNI米州とスウェーデンの加盟組織UnionenおよびHandelsが支援する、ペルーH&Mにおける集中的な組織化キャンペーンと、H&M経営陣に対するグローバルレベルでの働きかけによって獲得されたものである。

セルジオ・アレハンドロ・オルテガ・カンテーロSUTRA H&書記長は、「我々の組合は、ペルーのファストファッション部門にとって歴史的な出来事となる初の団体協約を締結した。組合員の気持ちとニーズを反映する社会的・経済的利益を獲得することができた。次の交渉では、H&Mと直接対話をして解決できることを望んでいる」と述べ、「H&Mの全労働者に対し、組合に加入し、さらに大きな利益を共に実現していくことを呼びかけたい。これは全組合員の努力の賜物だ」と付け加えた。

協約により、組合員は以下の恩恵を得ることになる。
・2019年12月まで遡及した、6%の賃上げ
・3歳から25歳までの子(子が障がいを持つ場合は1歳以上)を持つ組合員に対する治療・リハビリ費用の助成(払い戻しは2020年から適用可能)
・家族(両親、子、配偶者、パートナーなど)が死亡した場合、最低月額賃金の2.5倍相当の金銭的援助
・H&Mの衣料品を年間6点まで、7割引で購入可能
・レジの50%および休憩室に、人間工学に基づいた椅子を設置
・家族が死亡した場合、最大4日間の休暇

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、「今回の協約が示すのは、H&Mとのグローバル枠組み協約、スウェーデンの加盟組織による連帯支援、さらにUNI米州からの積極的な支援が加わることで、これまで組合結成が困難だった国の企業との間で、誠実な交渉への扉を開くことができたという点だ。これはSUTRA H&M労組にとって重要な勝利であると同時に、他のファストファッション小売業者における組織化の模範となる。、ペルーやこの地域に、良い波及効果をもたらすだろう」と指摘した。

SUTRA H&M労組は、ソーシャルメディアを通じて労働者と関わり、パンデミック中も勢いを維持した。労働運動と忍耐力により、厳しい交渉にもかかわらず、成果を実現したのである。

マルシオ・モンザネUNI米州地域書記長は、「ついに組合がついに会社側との合意に至ったことは、素晴らしいニュースだ。残念なことは、今回の合意に至るには、H&M本国の組合、労働省、調停による介入が必要となったことだ。今後は労使関係が正常化し、交渉が直接対話で解決していくことを期待したい」と述べた。