オーストラリアの加盟組合、マクドナルドを提訴-労働者の休憩取得拒否をめぐって

オーストラリアのUNI加盟組織である店舗流通関連労組(SDA)は、義務付けられている休憩時間の取得を拒否されたとして、マクドナルドの現役および退職した従業員25万人を代表し、2億5000万豪ドルの巨額訴訟を提起することになった。

同国のマクドナルド323店舗と巨大ファストフード企業そのものを相手取った、今回の連邦裁判所への申し立ては、この種の提訴としては同国史上最大級のものであり、オーストラリアの労働者の1.8%以上に影響を及ぼす。

SDAによると、マクドナルド経営陣は、4時間の労働後に必要な、連続した10分間の休憩を従業員に与えなかったという。組合の広報担当者によると、この問題について現役および元従業員から1万件以上の報告が上がっている。

SDAは、有給休憩の拒否と搾取は組織的かつ意図的なものであり、マクドナルド・オーストラリアはフランチャイズ加盟店に対し、こうした慣行を補助し、けしかけてきたと見ている。

マクドナルド経営陣は、労働者は許可を得ずにトイレを使用したり、ドリンクを一口飲んだりすることができるので、休憩時間を取る資格はないとしていた。しかし、アデレードにあるマクドナルド元従業員であるイサベル氏は、ABCニュースに対し、こうした小休憩は会社が言うほど自由ではなかったと語っている。

「トイレに行ったり、飲み物を飲んだりすると、怒るマネージャーがたくさんいました。そうした行動は、怠けている、やるべきことをやっていない、と見なされるのです…(中略)…当時、『より必要なのはどっち?』と考えたものです。もっと飲み物が必要なのか、もっとトイレに行く必要があるのか、と。そして、その2つの中から選ぶのです」

SDAはこれまでにも、オーストラリア全土のマクドナルド経営者に対して10件の訴訟を起こしており、過去2回の企業別協約の交渉では、休憩時間に関する懸念を表明してきた。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「我々はマクドナルドと経営者の責任を追及するSDAの行動を全面的に支持する。騙し取られた休憩時間について、労働者は補償を受けるべき時だ」と述べ、「残念ながら、これはマクドナルドだけの問題ではない。サービス産業全体で、労働者の休憩時間を奪ったり、休憩時間について賃金を支払わない使用者がいる。労働組合と団体交渉は、労働者が自らの権利を確実に得られるようにするための、防衛の最前線となる」と指摘した。