
スペイン全土の街中に、黄色い波が押し寄せた―国営郵便局コレオスの郵便労働者が数千人規模で結集し、労働組合FSC-CCOおよびUGTを通じ、国内最大の公共企業・コレオスにおける雇用を守るよう、政府に要求したのである。サービスの解体を阻止し、長い歴史を持つ郵便事業を破綻に陥れた新しいビジネス・経営モデルの失策を糾弾すべく、労働者は3日間にわたる行動を実施した。
スペインの郵便事業者は、史上最大の赤字に直面している。事業量は驚くべき減少をたどり、7000人の雇用が削減された。同社では現在、従業員の最大25%がパートタイムで働いており、公共企業としては前例のない状況である。コレオスは3年間で5億ユーロ以上の損失を計上し、4億ユーロの構造的な赤字、賃金の支払いのため10億ユーロの借入金を抱えている。
300年以上の歴史を持つ国営企業を破綻に追い込む悲惨な経営状況が数字にはっきりと表れているにもかかわらず、フアン・マヌエル・セラーノ社長は、現連立政権の後ろ盾を持ち続けており、これに対して「目を覚ませ」という抗議が、集会のスローガンの一つである。95%の労働者が参加した、2労組共同でのこの呼びかけを無視することはできない。この国の公共郵便モデルと公共事業者コレオスの将来は、すべての市民の関心事であり、社会全体で議論し、合意し、承認を受けなければならない。
レッジーノ・マルティンFSC-CCOO郵便部長は、「この3日間のストライキと、約2万人の郵便労働者が参加したマドリードでの目を見張るような黄色いデモは、間違いなくコレオス社長の戦略計画の失敗を完全に修正させるものとなった。もし政府が『郵便問題』に目をつぶり続ければ、その政治的コストは指数関数的に増大するだろう。今こそ、国が国民のために必要とする公共郵便サービスのモデルと、約5万人の労働者に保証すべき未来について、話し合う時だ。動員は続いている」と力説した。
また、ホセ・マヌエル・サヤグUGT郵便部門担当部長は、「階級に根差した組合は非常に活発だ。郵便部門の労働者は、コレオスの解体と計画の欠如に対する憤りと怒りを示すために団結したのであり、これは組織全体の成功だ」と強調した。
6月1日の夜勤時間帯に始まったゼネストは、コレオスの大規模な郵便センターを麻痺させ、6月3日まで続いた。都市および地方配送の職員、処理センター職員、内勤職員など、コレオスの各職種の労働者らが、デモの間、同社における経営悪化、先行きの不透明感、雇用の不安定を非難した。
UNI欧州は、この国営企業の経営の在り方について精査を求めるコレオス労働者と組合の正当な要求を強く支持する。人件費の削減、雇用の削減、郵便労働者の権利と労働条件の不安定化を唯一の未来とするような、欧州の労働の世界を脅かす経営モデルの押しつけは、我々は労働組合として断じて認めることはできない。労働者を搾取しない、公共的で良質な雇用を確保するモデルは可能である。我々はスペインの郵便事業の公共的使命を擁護する。郵便事業は、欧州の創出、社会と地域の結束のために不可欠な市民の権利であり、今後もそうあり続けなければならない。
UNIの連帯メッセージ(スペイン語)
コーネリア・ベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長からのビデオメッセージ
ディミトリ・テオドラキスUNI欧州郵便・ロジスティクス部会担当部長からのビデオメッセージ
UNI郵便・ロジスティクス部会の加盟組織が、世界中からコレオスの労働者と組合に連帯のメッセージを送っている。