2022年5月4日、UNI Apro/JP労組関東地方本部後援の奨学金プログラムの奨学生16名に対するささやかな贈呈式が開催され、奨学金の初回支給が行われた。贈呈式には、郵便・ロジスティクス部会のUNI加盟3組織(NPTWU、SLPTSU、UPTO)の役員が立ち会った。
この贈呈式には、従来であればJP労組関東地方本部の代表団が参加していたが、現在のスリランカ国内の不透明な政情や状況や海外渡航事情により延期を余儀なくされていた。スリランカの郵便3労組は、状況が改善した暁には、日本からの代表団の出席のもとで式典を開催することを望んでいる。
従来は対面で面接した上で総合的な選考審査を行っていたが、今回の奨学生は、パンデミックの影響により、オンライン審査で選考された。ジャヤスリ・プリヤラル奨学金選考委員長は、ほとんどの奨学生、特に女子学生が、この奨学金を利用して、さまざまな大学において科学、技術、工学、数学(STEM)の分野で学位を取得していることを喜んだ。
奨学金選考委員会の委員を務めるチャンピカ・アティモラテンナUPTO書記長は、スリランカ郵便労組の組合員の教育ニーズを支援するためJP労組関東地方本部より寛大なる資金援助を受けていることに感謝した。また、特にスリランカが現在深刻な経済危機に見舞われている中、奨学金選考委員会を通じてこの制度の調整を行っているUNI Aproにも感謝の意を表した。
このプログラムは、組合の社会的責任プロジェクト(USR)として、UNI AproとJP労組関東地方本部が、スリランカの郵便局員の子どもたちの学業達成を支援するために2002年に開始したプロジェクトである。このユニークなプログラムは、10名の子どもたちへの支援から始まり、10回目となる今回は16名を支援するまでに順調に発展してきた。奨学金は、生徒の学業成績に応じて授与されている。
ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、奨学生を祝福するとともに、「JP労組関東地方本部による、このプログラムへの継続的な強いコミットメントに感謝したい。スリランカが支援を必要としている今、奨学金制度はかつてなく重要性を増している」と述べた。