クロアチアのビデオゲーム産業で初の団体協約

5月上旬、クロアチアの労働組合Novi Sindikatとゲームチャック社は、同国のビデオゲーム産業では史上初となる団体協約を締結し、組合は労働時間の短縮、休日の増加、従業員への10%の利益分配などを獲得した。

同社で働く組合員のイゴール・ガジッチ氏は、「クロアチアではビデオゲーム産業が急速に成長しており、同時に、特に悪名高い「クランチタイム」(長時間の残業をしたり週末も働いたりする納期前の期間のこと)になると、労働者が搾取される機会も増えている。幸い、ゲームチャックではクランチ文化は存在しないが、今後も発生しないとは限らない。今回の団体協約は、そのような状況からゲームチャックの労働者を守ってくれるものだ。これはクロアチアのビデオゲーム産業における労働者の権利にとって大きな一歩だ」と、協約の意義を強調した。

団体協約では、週33時間45分までの短縮労働、毎日45分の有給休憩、24日分の年次有給休暇、体系的な見直しと第3の年金制度への支払いが規定されている。

Novi Sindikatのトミスラフ・キシュ氏は、この協定は労使関係を調整したいという相互の願いから生まれたものだと指摘し、「我々は、純利益の10%を労働者に還元する『利益分配』など、積極的な取組みを開始している。今年は1000クーナになる予定で、小さな額かもしれないが、来年はもっと利益を上げようと労働者のモチベーションを高めている」と述べた。

クロアチアのビデオゲーム産業は活況を呈しており、同時に労働者が搾取される機会も増えていると、イゴール・ガジッチ氏は指摘する。

ベンジャミン・パートンUNI世界ICTS部会担当局長は、「ビデオゲーム産業は、クロアチアやその他の地域で組合が抑制しなければならない巨大な力となっている」とした上で、「ゲームチャックとの間で結ばれた今回の協定は、ビデオゲーム産業という成長部門を組織化しようとする他の組合に道筋を示している」と述べた。

今回の協約では、以下の内容が保証されている:
・賃金と会社事業の透明性
・労働者に対する利益の10%分配
・労働時間の短縮と柔軟な労働時間
・年休と自由時間の拡大
・著作権管理の改善
・労働者の尊厳の保護
・第三の年金制度への支払い
・年次有給健康診断