米CWA 傘下のユナイテッド・パイゾ・ワーカーズ、ホワイトハウスでアピール

5月初旬、全米通信労組(CWA)傘下のユナイテッド・パイゾ・ワーカーズの代表者が、ホワイトハウスでバイデン大統領、カマラ・ハリス副大統領、マーティ・ウォルシュ労働長官らと会談し、パイゾの労働者がどのように使用者から組合の自主的な承認を獲得したか等について議論を交わした。パイゾの労働者は、受賞歴のあるボードゲーム「パスファインダー」や「スターファインダー」シリーズの制作に携わっている。

バイデン大統領との会合に出席したアレックス・シュピーデル氏は、2021年秋、経営陣の不正疑惑に伴って複数の長期雇用の従業員が退職したことを受け、CWAの支援の下、同僚と共にユナイテッド・パイゾ・ワーカーズを結成した。さらに労働者たちは、一貫性のない雇用慣行、会社全体の不公平な賃金体系、幹部や経営陣からの暴言の疑惑、上層部が無視または隠蔽したハラスメント疑惑などについて懸念を示した。

ベンジャミン・パートンUNI世界ICTS部会担当局長は、「ゲーム労働者の組織化は、米国内外で勢いを増している」と指摘し、「ホワイトハウスでの、このハイレベルな会合は、労働者がより良い雇用を求めて集中的な取組みを始めたら、誰にも阻止できないことを示すものだ」と述べた。

会合の中でシュピーデル氏は、労働者が使用者からの組合承認を求めたことに連帯し、同社で働いていたフリーランスの労働者がパイゾからの仕事の依頼を拒否し始めたと報告した。そして、フリーランスのこうした行動によって労働者の立場が強化され、同社が組合の自主承認を決断をする一因になった可能性があるとの見解を示した。

同氏は最後に、「バイデン大統領、ハリス副大統領、ウォルシュ労働長官と会うことができ、大変感激しました。ゲームやテックワーカーの組織化に向けたCWA のキャンペーンについて話し、ユナイテッド・パイゾ・ワーカーズと我々フリーランスのライターのチームが行っている素晴らしい取組みについて共有できたことは、本当に光栄で、ご招待いただき大変うれしく思います。あらゆる産業で組合加入に向け組織化している労働者を、行政が引続き支援することを願います。また、この勢いをCWAに持ち帰り、CODE-CWAキャンペーンを継続させていきたいと思います。すべての労働者が組合に加入できるべきです!」と喜びを語った。

CWAのCODE-CWA(デジタル労働者組織化キャンペーン)は、職場の変革を求めて組織化を行うテック及びゲーム業界の労働者を支援するプロジェクトだ。現在、アクティヴィジョン・ブリザード社のレイヴンソフトウェア・スタジオで働くCWAの労働者は、組合選挙の投票を行っている。また、CODE-CWAが支援し組織化されたアップルの小売労働者は、6月2日に同社で初めて行われる組合承認選挙の投票を開始予定だ。

バイデン大統領は、労働政策の前面に押し出しており、ハリス副大統領とウォルシュ長官は、労働者の組織化とエンパワーメントに関するホワイトハウス作業部会の議長と副議長をそれぞれ務めている。作業部会は、労働者の力、組織化、団体交渉を支援する上で行政機関が取り得る行動を特定することをミッションとしている。