独アマゾン労働者、透明性の問題でスト実施

ドイツの労働組合ve.rdiの支援を受け、同国のアマゾン労働者は、賃上げと個人情報保護の改善を求めて、国内の7つの倉庫でストライキを実施した。

ドイツでは、賃金が生活費の上昇に追いついていないこともあり、アマゾン労働者は何年も団体協約を求めて闘ってきた。多くの従業員は、アマゾンの拠点(その多くは大都市圏外に位置する)へは自動車で通勤している。記録的な利益を計上しているにもかかわらず、同社は団体交渉による確実な賃上げを拒否し続けている。

今回のストライキは、データの透明性について改善を求める国際的な動きを受けたものだ。今年3月には、UNIおよびプライバシー権について取組むNGOのnoyb.euの支援を受け、ドイツ、英国、イタリア、ポーランド、スロバキアのアマゾン倉庫労働者が、EUの一般データ保護規則(GDPR)に基づき、巨大テック企業による労働者の個人データの扱い方を確認するため、GDPR第15条の下、アクセス要求を提出している。

アマゾンは高度なシステムを使ってワークフローを監視しているが、労働者は自身のデータがどのように使用されているのか、何も知らされていない。ドイツの労働組合ver.diの労働者代表を務め、アクセス要求を提出した一人、アンドレアス・ガングル氏は「アマゾンは世界最大級の企業かもしれないが、我々のデータをアルゴリズムに利用し、データを使って片っ端から解雇したりと、勝手なことをすることはできない。我々には労働者としてプライバシー権があり、知る権利もある」と述べている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は「我々は、賃上げと透明性の工場を求めてストを決行しているver.diの組合員を支持する。労働者には、アマゾンがEUデータ保護法に違反し、動画や音声の録音、ソーシャルメディアからの情報、組合員に関する情報、その他の個人データを収集しているかどうかを知る権利がある」と、述べた。