UNI、アラバマで組合結成を求めるアマゾン労働者に連帯

米国初のアマゾン労組の結成に向けた歴史的なキャンペーンを支援するため、アマゾン労働者、労働組合活動家、地域の協力者らが2月末、 世界的な連帯の波に乗って米国アラバマ州ベッセマーに結集した。

労働者を支援するためベッセマーに向かったクリスティ・ホフマンUNI書記長は、「ドイツからオーストラリア、ブラジル、イギリス、そしてインドまで、世界中の目が今、ベッセマーに向けられている」と述べ、「アマゾンがどのように労働者を扱うのかによって、労働者の未来が決まるということを、アラバマ州のベッセマーで組合を結成することができれば、自分たちも組合を結成できるのだということを、世界中の労働者が知っている。皆がベッセマーの労働者を応援している」と激励した。

今後数週間のうちに、ベッセマーのフルフィルメントセンターで働く6,000人以上の労働者が、小売・卸売・百貨店労組(RWDSU)とともに組合を結成するのか否か、この1年で2回目となる投票を行う予定だ。米国では、労働組合が承認されるためには、労働者の過半数が賛成票を投じる必要がある。

アマゾンで働くアイザイア・トーマス氏は、「経営陣が課したノルマや生産性を達成しなければならないので、仕事をこなすためには、感情を切り離さねばならないような気になる。協力して仕事を成し遂げ、互いを思いやる代わりに、あらゆる段階で一つ一つ条件を満たしていかなければならない」と不満を漏らした。

労働者によると、会社側はたて続けに、従業員に対して一方的に反組合教育を受けさせ、反組合コンサルタントを配備して労働者に反対票を投じるよう説得している。だが、労働者は取り込まれているわけではない。ベッセマーのフルフィルメントセンターで働き、キャンペーンを当初から支えてきたジェニファー・ベイツ氏は、「アラバマ州ベッセマーだけでなく、米国全体で、我々が今、動く時だ」と語り、「今こそ立ち上がり、不当な賃金と、不当に扱われてきた尊厳について、声を上げよう」と意気込んだ。

ステージ近くで集会に参加していたのは、タスカルーサ郡の近郊で約11か月前からストライキを実施中の全米炭鉱労組の組合員だ。その一人、ブラクストン氏は、「私はウォーリア・メットのストに参加中の鉱山労働者だが、アマゾンのBHM1で働く従業員でもある。我々が望むのは、尊厳と労働者が尊重されること。安全な職場と、労働に対する公正な報酬は、本来当然のものだ」と語った。

集会にはこの他、リズ・シュラー米国労働総同盟・産別会議(AFL-CIO)会長、アラバマ州労働評議会会長、隣のジョージア州からバスでやってきた多くの労働組合活動家、スチュアート・アペルバウムRWDSU会長、ルーベン・コルティナUNI会長らが登壇した。

シュラーAFL-CIO会長は、「皆さんは、国内だけでなく、世界の注目を集めている。この国で何かが起きている。それを感じますか?国中で労働者が立ち上がっている。このパンデミックで労働者は犠牲を払い、時間外労働をし、エッセンシャルワーカーと言われながら、使い捨てにされてきた」と鼓舞した。

スチュアート・アペルバウムRWDSU会長は、宇宙旅行が大々的に報道されたアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏を、「享楽にいそしむ甘やかされた宇宙カウボーイ」と批判し、「団結してこそ、労働者は雇用を改善し、生活を安定させ、将来を明るくする力を持つことができる」と述べ、「アマゾンはそれを知っているからこそ、阻止するために必死なのだ」と指摘した。

RWDSUは2月末に、アラバマ州ベッセマーでの組合再選挙の際に不正行為を行ったとして、アマゾンについて不当労働行為の申し立てを行ったばかりだ。RSDWUが同社について不当労働行為を申し立てたのは2回目であり、従業員の団結権を妨害する行為が継続されていることを示すものだ。今回の再選挙は、1回目の選挙において同社が全国労働関係法(NLRA)に照らして好ましくない行為を行った結果であり、全米労働関係委員会(NLRB)は、従業員の自由で公正な選挙に対する権利を妨害するものであったと判断している。これらの申し立ては、自由で公正な選挙を受ける労働者の権利を損ない、抑圧しようとするアマゾンによる絶え間ない試みを浮き彫りにしている。逆境にもかかわらず、BAmazon労組の労働者は、職場における民主的権利が尊重され、アマゾンにその理不尽な行為の責任を負わせるべく、闘いを続けている。

ルーベン・コルティナUNI会長は「私はアルゼンチンから来たが、中南米の兄弟姉妹を代表して今言えることは、BAmazon労働者のおかげで、アラバマ州ベッセマーがどこにあるか、誰もが知るところとなったということだ」と語った。