セイロン銀行労組、HSBCスリランカに団体協約の更新を働きかけ

セイロン銀行労組(CBEU)が、スリランカのHSBC経営陣に対し、2021~2023年の公正かつ公平な団体協約を求めるキャンペーンを展開している。

従来の協定が2021年2月28日に失効する前に、2020年12月の協議開始を求める組合の申し出に対してHSBC経営陣が難色を示し、交渉は困難なスタートを切った。

その後、1年以上にわたり17回の協議を経ても進展が見られず、この問題はスリランカ労働委員会に申し入れられた。2022年2月24日に同委員会による仲裁が行われ、予定されていた労働争議は未然に回避された。2022年3月3日にフォローアップ会議が開催される予定だ。

CBEUは、スリランカで18の国有銀行と民間・外資系銀行で働くすべての従業員を代表する、 同国の銀行業界で最大の組合組織である。HSBCなど一部の銀行を除き、ほとんどの銀行と団体協約を締結してきた。

同労組は最近、HSBCグループ最高経営責任者に書簡を送り、公正な団体協約が締結されるまで、HSBCスリランカが2022年3月に経営陣の賞与や増額した報酬を支払うことを抑制するよう求めた。

また書簡の中で同労組は、HSBCスリランカの経営陣が団体協約に向けた交渉で取り上げるべき項目を一方的に決定したことや、収益の悪化にもかかわらず、一部の上級職員に多額の賞与や手当が支払われたことを指摘した。

また経営陣は、旧来の団体協約が失効するたびに、協約の更新を回避または遅延させながら、従業員との個別の契約を結びたがるという姿勢を見せてきた。同労組は、この積極的な交渉回避と、上級職員に有利で組合に加入している職員に不利な差別的待遇は、組合潰しに等しいと非難している。

ランジャン・セナナヤケCBEU書記長は、「一部の上層部の職員が賞与や多額の昇給を享受しているのに、目標達成に向けて懸命に働いてきた他の職員には何の恩恵もなく、労働者のモチベーションを下げている」と批判した。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長およびジャヤスリ・プリヤラルUNI Apro金融部会担当部長は、CBEUおよびHSBCの職員を全面的に支援すると約束した。また、HSBCスリランカの経営陣に対し、労使双方にとって実りある結論を得るために、誠実に協議に臨むよう、呼びかけた。