トルコのBBC労働者、尊厳ある賃金と医療アクセスの改善を求めてストライキ

およそ5か月に及ぶ難交渉の末、1月中旬にトルコのBBCジャーナリストがストに突入した。英国放送協会BBCが、トルコのインフレ率に見合った賃上げ、医療へのアクセス改善、その他の重要な問題に関して、トルコジャーナリスト労組(TGS)への合理的回答を拒否したことへの抗議である。英国のメディア労組BECTUとUNIが支援している。

BBCによるとインフレ率は36%近くに達しており、TGSは30%の賃上げと年間賞与の追加支給を要求している。

ゴカン・ドゥルムシュTGS委員長は、「世界で最も高く評価されるメディアの一員として、組合員はBBCの強力な価値観の下で働くことを誇りに思っている。ただ我々は自身を守り、賃金価値の暴落に対する補償を受け、他のBBC職員と同様の権利を享受できるようになりたいだけだ」と述べると共に、「要求は合理的なものであり、BBCは予算に新たな負担をかけることなく、容易に要求を満たすことができるはずだ。2020年1月以降、英ポンドはトルコリラに対して80%も価値が増大した。つまり使用者は、1年足らずの間に、トルコリラで賃金を支給される組合員の給与から8割も人件費を減らすことができたからだ」と説明した。

さらに、パンデミック中にも最前線で業務に従事してきたジャーナリストは、トルコの公的医療制度がコロナ禍で逼迫していることを指摘し、自らとその家族が十分な医療を受けられるよう、民間健康保険に加入することを要求している。しかし、同局は職員が十分に医療を受けられるようにすることを拒否してきた。

BBC労働者を代表する英国BECTUのフィリッパ・チャイルズ委員長(UNI世界メディア部会副議長)は、「トルコの仲間は公正な報道をしており、BBCは待遇についてそれと同じ公正さを示すべきだ。我々はトルコのジャーナリストに連帯し、BBCが国際労働基準を弱体化することは許さない。経営陣は速やかにTGSとの誠実な交渉に戻るべきだ」と主張した。TGSの組合員は、尊厳ある賃金、医療へのアクセス改善に加え、交通費や勤務中の食事手当、BBCが英国や他国で採用しているのと同じ年金制度を要求している。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「トルコの勇敢なジャーナリスト・チームは、猛威をふるうパンデミックの間も、世界で最も報道の自由を敵視する国の1つで業務にあたってきた」と述べ、「BBCが交渉の席で、彼らの質の高い報道、勇気、自己犠牲の精神を認めなかったことに衝撃を受ける。トルコのBBC労働者が、基本的な経済保障と質の高い医療を受けるべき時が来た」と語気を強めた。BECTUとTGSは共に、150か国でサービス産業の労働者を組織するUNIメディア部会の加盟組織である。