DPD国際行動デーに労働組合権の尊重を要求

2021年12月1日、世界中のUNI加盟組織が一丸となり、DPDジオポストに対し、労働組合の権利を尊重し下請労働者の搾取をやめるよう要求した。

今回の行動は、DPDがスイスの配達員に対して極めて不当な扱いをしていることや、同社が労働者の選択した組合としてUNiAを認めないことに抗議の意を示すために、UNI 世界郵便・ロジスティクス部会が中心となって呼びかけたものである。ブラックフライデー及びサイバーマンデーという、多くの国で大量の小包が配達される中で行われた。現場やオンラインで抗議活動が行われた他、各国のDPD経営陣に対しスイスの労働者に連帯する声明書簡も送られた。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「スイスの配達員は、DPDの下請モデルの過酷な労働条件や深刻な労働問題に対処するため、組織化に奮闘している。しかし、スイスのDPDは誠実な交渉に背を向けている。このような反組合的な行動は、世界中のDPD労働者に対する扱いに危険信号を灯している」と指摘した。「世界中の労働者が結束して要求している。DPDは、スイスをはじめとするあらゆる場所で組合の権利を尊重し、不当な下請契約によるソーシャルダンピングをやめるべきだ」と訴えた。

スイス最大の労働組合UNiAはこの10か月間、過酷な労働時間、高いプレッシャー、低賃金、プライバシーを侵害する監視行為、トイレの不足、劣悪な状態の配送車両、コロナ感染防止対策の不備、過酷な仕事量等、DPDの配送ドライバーが抱える数々の問題事例を記録してきた。100%ではないものの、ほぼ全てが下請労働者であり、DPDは労働条件に対する責任を回避しながら、彼らの仕事については厳格に管理している。

ローマン・キュンツラーUNiA物流部長は、「スイスのDPDのシステムは不安定雇用の上に成り立ち、恐怖を煽り、労働者を搾取している」と同社を厳しく批判する。「今回の強力な連帯は、世界中の労働組合がスイスDPD労働者の味方であるという明確なメッセージだ。それと同時に、どこであっても労働者の権利侵害は許されない、という強力なメッセージを会社に送ることにもなる」と述べた。

組合の権利の尊重と、下請労働者の搾取をやめるよう要求することに加え、UNiAが組織するDPDの配送ドライバーは、スイスDPDに以下の包括的な労働条件も要求している。

  • 全ての労働時間を適切に記録し、賃金を支払うこと
  • 契約で合意された労働時間内に安全に配達できる小包の最大数を算出すること
  • 法定の安全衛生措置及びCOVID-19防護措置を厳格に適用すること
  • 下請業者や派遣会社を通じて雇用される労働者数に制限を設けること

UNiAも、会社がこれらの条件を労働者と交渉するよう要求している。

フランス政府が所有するDPDジオポストは、UNI及びフランスの複数の加盟組織とグローバル協定を締結している。この協定では、「ジオポストは、組合の承認または代表性にいかなる障害も示さない」、「いかなる従業員も、これらの権利を行使することで、脅迫、嫌がらせ、報復を受けるリスクを負わない」としている。

しかし同社は、スイスで生じている紛争をこの協定に基づき仲裁しようとするUNIの試みを拒否しており、同社の反組合的行動は協定の意図に反するものである。

労働者の報告によると、スイスDPDは「抑圧」の雰囲気をつくっており、労働者は組合活動に積極的に参加したことによる解雇や懲戒処分を恐れているという。また同社は、労働者が自ら選択した組合に加入する権利や、長年スイスの労働者が享受してきた保護を弱体化させる恐れのある法的申し立てまで行っている。