アフリカ各国のDHL労組、労働者の権利促進に向けて団結 

UNI世界郵便・ロジスティクス部会が支援するDHL労組同盟(アライアンス)に、UNIブレイキングスルー賞が贈られた。アフリカ26か国、3,637人以上の労働者を代表するこのアライアンスは、2019年以降、組織化と組合強化を通じて労働者の力を構築してきた。

ネットワークに加わる労組の数は、3年足らずで4から28組織へと拡大し、今やアフリカ大陸の半数以上の国に広がった。アライアンスは、UNI世界郵便・ロジスティクス部会及び本部SCORE(連帯・キャンペーン・組織化・調査・教育局)の支援を受けて拡大してきた。

DHL労働者でもある、ナイジェリア郵電労組(NUPTE)のベンソン・オグベイド副委員長(DHL部門長)はアライアンスを代表して、「今回の受賞は非常に名誉なことであり、UNIに感謝する」と喜び、今後の組織化の更なる躍進に意欲を示した。また、「ケニアでのアライアンス結成会議で団体交渉と組織化について話し合って以来、我々は勢いをつけてきた。アライアンスのおかげで、我々は更なる高みを目指し、より多くのことが可能になった。多くの組合員を獲得することができ、UNIの支援に心から感謝している」と語った。

アライアンス結成後の取組みにより、タンザニア、マラウイ、マリ、ギニア、ケニアの各DHL労組は団体協約を締結することができた。最近も、ナイジェリアのNUPTEが強力な団体協約の交渉に成功する等、アライアンスが組織化の突破口を開いている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「このアライアンスは、かつてないほど多くのアフリカ諸国の労働者を結集して力をつけており、他の多国籍企業を組織化している世界中の組合も非常に勇気づけられる」と述べ、「このネットワークは、組織化の足掛かりとして機能しているだけでなく、キャンペーンや交渉に関する成功事例の共有も可能にしている」と語り、その意義を強調した。

UNIブレイキングスルー賞は、組合の優れた組織化活動を表彰するものだ。今年は他に、米国作家ギルド東部、デンマーク金融労組、オーストラリア金融労組が受賞した。