組織拡大を果たした米作家ギルド、「ブレイキングスルー賞」を受賞

米国作家ギルド東部(WGAE)は、コロナ禍において組織化が困難であるにもかかわらず、むしろ組合員数を増やし、新たな分野にも拡大したことが高く評価され、UNIブレイキングスルー賞を受賞した。

WGAEは多様なデジタルツールを駆使し、ロックダウン中にリモートで働いていた数百人の新規組合員を獲得した。過去6年間で組合員を6割以上増やした組織拡大の実績の上に実現した、更なる成果だ。

組織率を継続的に上げていくため、コメディ、バラエティ、放送、ケーブルニュース、デジタルニュース等、様々な分野をターゲットに組織化を進め、要求した全ての職場で、組合承認を獲得した。

ローウェル・ピーターソンWGAE事務局長は、「WGAEを代表して、UNIからこのように栄誉ある賞をいただき感謝する。長年に渡るUNIからの連帯と明確な支援は、WGAEにとってなくてはならないものだった」と述べ、「我々WGAEは、既存の組合員だけでなく、以前は未組織であったプロの作家のためにも組合の力を強化することに努め、近年、大きな成長を遂げることができた。コロナ禍も成長し続けた。むしろコロナで組織化が加速した」と振り返った。また、「クリエイティブな仕事をする専門職も、力を高めるために集団行動を望んでいることがわかった。考え抜かれた戦略があり、それを慎重に実行することで、グローバル経済が変容し、娯楽、ニュース、デジタルテクノロジー等の分野が優位に立つようになっても、労働運動は成長を続けることができる」と自信を見せた。

2020年3月以降、WGAEは、MSNBCのケーブルニュース事業、ノンフィクション番組制作会社のジグソープロダクション、デジタル事業のハースト、バッスルメディアグループ、そしてFTスペシャリストやチョークビートといった小規模なデジタル企業数社で、組合承認を獲得した。

同時にWGAEは、何百人もの組合員を対象とする団体協約交渉を、対面ではなく成功させた。新たな組織化キャンペーンもそうだが、WGAEはZoom等のビデオプラットフォームを使って会議を行い、メールや各種テキストメッセージ機能、Slack等のワーク共有プラットフォームを駆使し、組合員を動員した。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「WGAEが組織化のやり方を刷新し、コロナ禍の困難な状況を克服し、組織拡大ペースを加速させたことに、敬意を表したい。変化に迅速に適応し、デジタルツールを駆使して新しい分野の新規組合員を獲得する中で、リモートワークは必ずしも組織化の障壁ではないことを示してくれた。WGAEの成功は、我々の模範だ」と述べ、その成果を称えた。

UNIブレイキングスルー賞は、逆境の中でも革新的な組織化キャンペーンを展開し、組織力を強化した組合を表彰するものだ。