2020年1月14日、BGMEA(バングラデシュ衣料品製造・輸出業者協会)及びアコード(バングラデシュにおける火災予防及び建設物の安全に関わる協定)運営委員会の代表らは、ダッカで「RMG(既製服)持続可能性協議会(以下RSC)」の設立について最終合意に至り、移行協定に調印した。
RSCは前例の無い、業界団体、ブランド、労組が一体となり、バングラデシュにおける職場の安全性確保の点で大きな成果を挙げた持続可能な解決策を今後も継続するための、全国レベルのサプライチェーンの取組みである。RSCは業界団体、ブランド、労組からの同数の代表者によって構成される運営委員会によって運営されることになる。
「これはアコードの利点を継続させていく上で大きなステップだ」と、アルケ・ベシガーUNI副書記長は評価した。「これからも世界的ブランドと協力し、サプライチェーンにおける職場の安全確保に彼らの参画とコミットメントを強化していく。現在、新たな、法的拘束力のある、2018年アコードに勝る協定を交渉している。」
RSCは、政府の規制機関と緊密に協力し、かつ支援しながら、バングラデシュの法律の枠組み内で運営していく。現在アコードによって実施されている、全ての安全衛生検査、修繕、安全衛生研修、苦情処理手続き等は引き継がれる。
移行協定には以下の通り重要なポイントが含まれている。
- アコードによって策定された、文書化された決定、方針、プロトコルは目的に沿い、効果的であることが実証されたため、RSCにも引き継がれる。
- 例えば、検査結果及び修繕活動を全て公にすること等、アコードの全ての既存の透明性ある機能は維持される。
- 現在アコードの対象とされている工場については、各工場の是正行動計画に基づき、修繕状況と残された修繕の必要性はRSCに引き継がれる。
- ダッカのアコード事務所の全ての拠点、スタッフ、インフラ、機能はRSCに移される。
- RSCは、アコードの下で実施されたと同様に、独立性、自主性、権限、報告義務を持つ安全担当主任を任命する。
- アコードの下で確立された安全衛生上の苦情処理メカニズムは、独立して自主的に運営を継続していく。
BGMEA及びアコードのブランド企業、労組は、安全な工場でRMG労働者を擁護するという共同の目標に向かって、RSCとして協力していくことに期待を寄せている。