
UNI本部機会均等局は、歴史的なILO第190号条約「仕事の世界における暴力とハラスメントの撤廃に関する条約」に関する16日間のアクションキャンペーンを立ち上げた。2019年6月に採択されたILO第190号条約は、世界中の職場のとりわけ女性労働者の保護を意図し、強力なジェンダー平等の視点をもった画期的な条約だ。
しかしながら、条約が採択されただけでは十分ではない。この条約を有効にするためには、加盟国が批准しなくてはならない。UNIは、他のグローバルユニオン(インダストリオール、IUF、IFJ、PSI等)と協力し、全ての加盟組織の協力を得ながら、批准に向けた取組みを展開していく。
世界中の労働組合は一緒になって、この画期的な条約に批准するよう各国政府にロビー活動を行っており、職場の暴力とハラスメントの撲滅を実現するよう、努力している。
キャンペーンポスターと情報を共有し、この呼びかけが明確に、できるだけ多くの人に伝わるように広報してほしい。UNIの16日間のアクションキャンペーンは、11月25日(女性に対する暴力廃絶のための国際デー)から12月10日(世界人権デー)までの16日間、展開される。
「この画期的な条約は私たちの生活を変えることができる。」と、ベロニカ・フェルナンデス・メンデスUNI機会均等局長は語る。「これは、あらゆる形態の職場のハラスメントと暴力から労働者を守る、史上初の国際的な法的手段だ。私たちはこの条約が批准されるよう政府や使用者に働きかけを行っていく。」
国連の統計によれば、世界中で8億1800万人の女性が、コミュニティや職場におけるセクハラや家庭内暴力の被害を受けており、3カ国のうち1カ国以上で、職場のセクハラに対する法律がなく、推定2億3500万人の女性が保護から取り残されている。
ILO第190号条約及び第206号勧告は、私たちの生活を変えることができる!団結しよう!共に取組めば大きな力になる!