2019年2月13~15日、イタリア・ローマにおいて、第2回UNI世界ケア部会大会が開催され、世界30国、35組織より約110人が参加した。日本からは、UAゼンセンの原田光康総合サービス部門事務局長と、古川政信社会保険病院労働組合組合長が出席した。
エイドリアン・ドゥルチUNIケア部会担当局長は、活動報告の中で、以下の課題について指摘した。
- 高齢化が世界的に進む中で、ケア労働者の処遇が課題
- 移民労働者や女性労働者への対応の視点が必要
- 金融危機以降は、広く民営化の動きなどもある中で、同等の処遇をどう維持していくかが課題
- ヘルスケア多国籍企業への対策が必要であり、働く人を重視すべき人間的な事業であるにもかかわらず、本社のある自国以外では利益重視の経営になっていること
大会では、カソリック系医療施設で働く労働者の労働条件改善、高齢化社会における医療・社会ケアの将来、長期医療介護施設・病院におけるより良い労働条件に向けた取組み、多国籍企業と利益追求型企業における取組み、団体協約とトレーニングの重要性、等のテーマが取り上げられた。団体協約とトレーニングの重要性のテーマでは、古川組合長より、①組合協議体制から交渉の仕方、②医療安全の取組み、③訓練のシステム・体系、④労使共同で行っているトレーニングについて報告を行った。
部会役員として、オカンポ議長が退任となり、新議長としてミゲル・ズビェタ氏(アルゼンチンFATSA)が選出された。
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