JP 労組後援、アジア太平洋郵便連合(APPU)の研修機関APPCの協力を得てUNI-Apro郵便・ロジスティクス部会が各国郵便労組の若手役員向け研修 として毎年開催している標記セミナーが、2012年3月13~14日、バンコクのAPPCで開催され、日本、モンゴル、台湾、タイ、シンガポール、マレー シア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、ラオス、インド、パキスタン、スリランカから20名(うち女性11名)がバンコクに集まった。日本からはJP 労組の大崎佳奈子職員が参加した。
開会式ではソムチャイAPPC所長が挨拶し、本セミナーが2011年の大規模洪水のために一旦は延期となった経緯を説明し、本セミナーを通じて新しい知識 や考え方に触れそれぞれの組合活動に活かして欲しいと参加者を激励した。伊藤栄一UNI-Apro郵便・ロジスティクス部会担当部長は、今回で12回目と なるセミナーは多くの卒業生を送り出し、彼らが現在も組合リーダーとして第一線で活躍していることを強調し、長年に渡るAPPCの協力に感謝した。 1日目は、アラス講師より「UPU及びAPPUの組織機構」、「グローバルな郵便事業の概要」、シャイレンドラ講師より「変化する郵便・ロジスティクス・ ビジネスの現状と発展」について講義を受けた後、参加者は、郵便ビジネス、ロジスティクス・ビジネス、郵便金融ビジネスをテーマにディスカッションを行っ た。1日目終了後は、ラクシメールセンターを訪問し、ロジスティクス・サービスの現場を見学した。 2日目は、キムUPU地域コーディネーターより韓国郵政の金融サービス発展について説明を受け、熱心に聞き入る参加者の姿が見られた。閉会式ではJP労組 大崎職員が参加者を代表しスピーチを行った。大崎職員は、セミナーの実現に際するAPPCのサポート、またAPPC講師の充実した講義内容に対して感謝の 意を述べるとともに、アジア太平洋地域の郵便労組のネットワーク強化・情報交換の必要性について強調した。 3月15日には、タイ郵便労組(SEWU-THP)との共同セミナーが引き続きAPPCで開催され、タイ郵便労組からは30名の参加があった。 開会式では、ウィラート・タイ郵便労組委員長が開会の挨拶を行った。引き続きウィラート委員長が、昨年発生した大規模洪水における組合の救援活動の記録ビ デオを紹介し、被災した組合員への物資調達などの活動を報告した。続いてタイポスト経営側・ピットサヌ氏がプレゼンを行い、タイポストにおける企業戦略に ついて発表した。 次に海外参加者は東アジア、東南アジア、南アジアの3つの小地域に分かれ、代表者が当該小地域の郵便・ロジスティクス事業について報告し、タイ郵便労組からは様々な質問が投げかけられ、有意義な議論が行われた。 続いて伊藤担当部長がUNI及びUNI-Apro郵便・ロジスティクス部会の概要を説明し、「アジア太平洋における郵便サービス:社会的アジア太平洋の形 成、未来の構築」と題したプレゼンを行い、地域統合の枠組み、ASEAN、TPP交渉等について解説した。伊藤担当部長は、UNI-Apro郵便ロジス ティクス部会加盟組織が一丸となって、共にこの危機と闘っていこうと呼び掛け、閉会した。 |
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