2017年6月15~16日、スウェーデンのストックホルムで、UNI世界印刷・パッケージング部会執行委員会が開催され、20カ国30人が参加した。日本からは、UNI Apro印刷部会委員会副議長を務める梅原貴司全印刷中央執行委員長と森川容子UNI-LCJ事務局次長が出席した。
スペインFSC-CCOO出身のホアキナ・ロドリゲス新議長による議事進行の下、各国報告、活動報告、活動計画、財政報告が承認された。
各国共通の問題として、政治右傾化が進んでおり労働者の権利が侵害されていること、デジタル化に対応するための労働者教育や新しい組織化手法が必要であること等の意見が目立った。アムコール、キンバリークラーク、スマートフィットカッパなど主要な多国籍企業の対策、インダストリオールとの連携のあり方なども課題として共有された。3年目となるポーランド組織化プロジェクトが着実に前進していること、印刷・パッケージング部会の加盟人員減少が底を打ち、僅かながらも増加に転じていることは良い成果として報告された。
ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro印刷・パッケージング部会担当部長はアジア太平洋地域での活動の成果として、インドのセキュリティ印刷労組の組織化とネットワーキングに対する全印刷の貢献に感謝した。アンディ・スノッディUNI SCORE担当局長は、「アジアにおける労働組合成長のポテンシャルは非常に高い」と述べ、今後も組織化に力を入れる意欲を示した。委員会は、UNI Apro地域におけるセキュリティ印刷に関する調査を実施することを承認した。
梅原全印刷中央執行委員長は、UNI-LCJ印刷部会として取り組んだ組織化活動の成果について報告し、退任したトミー・アンダーソン前議長らの協力に感謝した。また、9月に福島で開催されるUNI Apro印刷・パッケージング部会大会の準備状況についても報告した。
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