UNI Apro郵便・ロジスティクス部会委員会

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UNI Apro郵便・ロジスティクス部会委員会が2015年12月5日、マレーシア・クアラルンプールで開催された。

小俣UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長は、通常郵便物の減少傾向と小包の増加という世界的傾向を受け、組合は何ができるかと問い掛けた。「出来る限りこの傾向をスローダウンし、その間に小包配達のシェアを増大させ、危機に耐えうる郵便事業体を作ること」、さらに「郵便局ネットワークを使った新しいサービスを開発し、収入増に寄与すること」を挙げた。続いてデマテオUNI郵便・ロジスティクス部会担当局長が「郵便金融サービスの発展」に着目した挨拶を行った。ウンUNI Apro地域書記長は、TPPに注目した挨拶を行い、「合意の中に労働についての章が設けられ、ILO条約についても言及されていることは良い」と評価した。一方「アセアン経済共同体を見ると、明確に労働者の権利が言及されていない」と懸念した。またJP労組の大崎氏が伊藤UNI Apro郵便・ロジスティクス部会担当部長の跡を継ぐことに触れ、「彼女は子育て中だが、全員で彼女が働きやすい環境を作っていこう」と呼びかけた。

活動報告・活動計画

伊藤部長の報告の後、「TPP、ASEAN等をテーマとしたフォーラムを開催してはどうか」と提案が出され、ウンUNI Apro地域書記長は「貿易協定の意味を考える会議を行う」と述べた。また、ニュージーランドのファーストユニオンから「トール関係労組会議は良かった。今後、ITFとより連携した活動が求められる」との意見が出、デマテオ局長は「トールの発展に合わせて、アジアにおけるロジスティクス部門の組織化を図る」と答えた。小俣議長は、「素晴らしい提案だ」とし、「TWUとの関係は始まったばかりだが、新たな仲間を増やす可能性が出てきた。アジアの中で組織化を進めたい」とまとめた。

テーマ1:郵便・ロジスティクスにおける文脈の変化:民営化、自由化、イノベーション

キム韓国郵便労組(KPWU)委員長、ジェームス中華郵便労組(CPWU)国際副部長、八木JP労組国際部長から発表があった。さらにチャンドリカNPTWU副委員長からスリランカポストの報告、活動報告の補足として、アサドAPPEDWU書記長からパキスタン郵便労組の統合について報告があった。特に韓国からの報告では、「2011年以降赤字が続いており、今年は特にひどい。9月から新郵政長官が就任し、ロジスティクスのネットワークの最適化、下請けの20%増、小包センター拡大などを打ち出し、組合側もせっかく勝ち取った土曜日休配を返上した」とのこと、理性的な判断に賛意が示された。またジェームスCPWU国際部副部長に対し、「金融部門は競争が激しい。郵政が勝つことは可能か」という質問が出て、Eバンキング、チャイナユニオンクレジットとの連携など先進的な試みの例が披露された。

テーマ2:多国籍企業の組織化

シャフィーUNIマレーシア加盟協(UNI-MLC)議長からこの間のDHLグローバルフォーワーディングの組織化と協約獲得の試みが報告され、大きな拍手を浴びた。「スマートマネージメントは有効か」という質問がニュージーランドから出た。シャフィー氏は「ニュージーランドとマレーシアの二国間でどうすれば有効か、セミナーをやってはどうか」、「マレーシアの例では、シンガポール支社からリム支社長が来たこと、またボーナスを払ったことから見て機能している」と答えた。韓国からは「不当労働行為がマレーシアにはあるか」という質問が出た。デマテオ局長からは、「マレーシアの成功は、経営側とシャフィー氏の間に良い関係があったからだけではなく、UNI-MLCが献身的な人材を有し、時間をかけて組織化のために頑張ったからだ」とコメントした。韓国から「今後どうなるか」という質問があり、「マレーシアは目標管理が進んでおり、これを達成すれば賃金を上げるという形だ。組合役員は訓練を受け、BSを読むこともできる」と述べ、訓練の重要性を強調した。テグーAspekベカシ・チカラン・ロジスティクス協議会からの発表があった。ロジスティクス使用者の協会(ALI)との間でASEANにおけるロジスティクス・ライセンス(物流管理技能士)資格要件について話し合っていること、顧客との関係を組織化に活用していること、マレーシアから学びDHLの組織化に成功したこと、組織化の方法論として1対1の対応、喫茶店での接触から始め、より大きなミーティングの開催を行ってきたこと等が発表された。

テーマ3:UNI Apro郵便・ロジスティクス部会の安全衛生

エフェンディ・マレーシア内勤労組書記長は、「安全衛生委員会が作られ、3ヶ月毎に会合していること、総事故数231件に対し郵便会社は158件、急送会社62件となっており、その他は少ないこと、事故損失日数1,277日、65,053リンギットの損失である。安全衛生の問題もKPIとして取り扱われており、金額に換算される」と説明した。

テーマ4: UNI郵便・ロジスティクス部会世界大会(2016年9月)について

デマテオ局長は、「組織化は、ITFとUNIの共同作業としてDP-DHL、DPD-GeoPost、JP-Tollと進めてきた。さらにイノベーション、政治的規制的影響などをテーマに9月3週目に世界大会を開催する」と説明した。

最後に小俣議長より、来年4月から正式にUNI Apro郵便・ロジスティクス部会担当部長として大崎氏が就任するという提案が行われ、全体の合意が図られた。伊藤部長は、来年3月で退職する。最後に伊藤部長が「1980年のPTTI世界大会でボランティアとして働いたこと、それがきっかけとなって国際労働運動の世界に入ったこと、退職にあたり、皆様の協力に感謝したい」と挨拶した。


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