TOP LEADERS @UNI  郡司典好UNI Apro副会長

国内外でご活躍のUNIリーダーから、国際労働運動でのご経験や意義についてお伺いするコーナー。今回は、郡司典好UNI Apro副会長/UNI-LCJ副議長(自動車総連事務局長)です。

初めて国際労働運動に関わったきっかけは?

日産労連が若手役員を海外に派遣するユニオンリーダーセミナーの一員としてインドネシアを訪問したのが、海外での組合活動に参加した最初の経験です。現地の自動車工場を訪問するだけでなく、ジャングルで赤ん坊を背負いながらサンダルを製造している労働者を目の当りにし、大きな貧富の差に驚きました。若い時に海外でボランティア活動に参加し視野を広げたことは、国際労働運動の重要性を認識する貴重な経験だったと思います。

また、日産労組の支部書記長の時に、海外労組代表団を受入れ、意見交換をする機会がありました。海外労組代表団から「労働条件改善や安全衛生向上のための、労使コミュニケーションを、日本ではどのように行っているのか?」という質問を受けました。理由を聞くと「海外の使用者は、なかなか労働者との交渉の席につきたがらない」との事であり、国が違えば労働組合の活動も違うと感じました。

様々なご経験から、国際労働運動の意義は?

早くから海外に進出している自動車産業では、各労連が国際的なネットワークを構築する活動を行っています。例えば日産労連では、隔年でワールドジョイントセミナーという、日産自動車海外拠点の労働組合役員が一堂に会し、具体的な問題について議論するマルチネットワーク会議を開催しています。この様に、国は違っても同じブランドで働く者同士が職場の課題解決の為に連帯を深めることは、非常に重要なことだと考えます。自動車総連も、マルチネットワーク会議であるアジア自動車労組会議を、第1回はタイで、第2回はインドネシアで開催しました。回を重ねる度に、報告だけでなく互いの状況を認識した上で、有意義な意見交換ができるようになってきています。

また、現在、UNIやインダストリオールで女性活躍の論議が進んでいますが、自動車総連も、男女共同参画活動を推進しております。自動車総連本部の女性役員が着実に増えているのも、UNIやインダストリオール等、国際労働運動が積極的にジェンダー平等や女性の参画を推進していることに触発されてのことだと思います。

これまでUNIの様々な会議に出席されて、ご感想は? Gunji

UNIは幅広くサービス産業の労働組合が結集しているGUFであり、他産業の情報を得ることができます。例えばUNI-LCJ幹部会とUNIオーストラリア加盟組合との交流では、ナショナルオーストラリア銀行を視察する機会がありましたが、社内にはカフェテリアに加えキッチン、ジム、100人くらい預かれる託児所等が完備され、従業員の決まったデスクは無く、誰でも使えるパソコンとデスクがあちこちにあり、従業員は好きなところで好きな時間に仕事をする、という職場風景に驚きました。また、完全なペーパーレスかつ超裁量的な働き方もあるのだと新鮮に感じました。

自動車総連でも「海外事業体における建設的な労使関係の構築」に力を入れておりますが、UNIの会議に出席すると、「企業が海外に進出する際、企業行動の国際ルールにのっとった行動が不可欠」ということを、身をもって感じることができます。

また、京都で開かれたUNI Apro東アジア労組フォーラムでは、韓国、台湾、香港の仲間と、長時間労働、メンタルヘルス等の課題について活発な意見交換ができました。

UNIに期待することは?

自動車総連の販売部門がUNI商業部会に加盟していますので、自動車販売労組のネットワーク作りと情報交換ができれば有益だと思います。

自動車総連は、UNIの前身のFIETから加盟し、国際労働運動に参加をしてきました。グローバル化への対応について国際労働運動のネットワークを通じて意見交換を行いながら、将来に向けてその運動を担う人材を育成し、次世代に引き継いでいく、そうした中、UNIは中・長期的ビジョンを掲げ、示す時ではないでしょうか。


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