TOP LEADERS @UNI 野田三七生UNI副会長

国内外でご活躍のUNIリーダーから、国際労働運動でのご経験や意義についてお伺いするコーナー。今回は、野田三七生UNI副会長(アジア太平洋地域代表、情報労連中央執行委員長)です。

Noda_trimmed

初めて国際労働運動に関わったきっかけは?

九州で役員をやっていた頃、中国郵電工会や天津郵電工会との交流参加が国際活動のスタートであったように思いますが、大規模な国際会議ということで言えば、1991年に南米・ジャマイカで開催された『第3回ICFTU世界青年集会』です。全世界から、約3000人の青年(女性含む)が参加したイベントでしたが、日本からも約300人の連合代表団が派遣され、その1人として参加しました。成田発、2回のトランジットを経て、約30時間の長時間飛行であったと記憶していますが、当時、ジェンダーバランスの観点が希薄だったこともあり、日本だけが殆ど男性の参加であったことも印象深く頭に残っています。

その後、中央本部の役員となり(1996年)、自ずと国際会議や国際支援活動に参画する機会も多くなり、現状においては、UNI副会長の役職も仰せつかっていますが、私にとっての国際労働運動の原点は、中国における沙漠緑化や児童労働撲滅の取り組みではないかと思っています。

様々なご経験から、国際労働運動の意義は?

一言でいえば、「不可避」であるということではないでしょうか。

少子・高齢化、人口減少社会に突入している日本。そして、ひと・もの・かね、そして情報が世界を駆け巡る今日的状況下で、グローバル化への労働組合のアプローチは必須であり、そのこと無しに、課題の解決はあり得ないということです。

とりわけ、情報労連に加盟する組織の多くは、情報通信・情報サービス産業を担う企業に対置する労働組合であり、『ICT革命』とも言われる技術革新のもとで、M&Aを含む熾烈なグローバル競争が進展し、日本企業が多国籍化している状況からして、情報労連にとっても重要かつ強化していかなければならない運動領域であると思っています。 

UNIの活動の魅力は?

これまた一言でいえば、「活動に動きがある」ということではないでしょうか。

濃淡はありつつも、成長・拡大しているサービス産業の組織が集う国際産別組織(GUF)であり、他のGUFとの比較においても、活発に運動を進めている組織ではないかと思っています。本部の情熱をもった強いリーダーシップのもとで、4つの地域組織と様々な部会組織が懸命に頑張っていますし、結果にコミットし、その成果が「見える化」されていると感じています。

特にアジア太平洋地域は、東南・南アジアを中心に、今後の経済発展が見込まれていますが、情報通信・情報サービス市場も拡大し、労働組合の結成や健全な労使関係の確立が急務となっており、UNI Aproの果たすべき役割、その中における日本のリーダーシップが求められていることを強く感じています。

本年6月のUNI世界ICTS部会大会を振り返って、いかがでしょう

UNI世界ICTS部会は、4年前の2011年10月に、テレコム部会とIBITS部会が統合して結成された組織ですので、ICTS部会としては第2回世界大会ということになります。6月16~17日にスウェーデン・ドローナセットで開催された大会には、50ヵ国・78組織から237人が参加し、熱心な討論が行われました。

大会スローガンは、「変化する労働の世界における組織化」。4つのセッション(①新しい労働の世界と組織化への影響、②ICTS部会の主要キャンペーン、③コンタクトセンターにおける新たな取り組み、④将来をマッピング)と基調講演を中心に議事が進められましたが、特に第4セッション(将来をマッピング)では、『第3の産業革命』とも称される今日的情報通信市場の動向を踏まえた論議ができたこと、そして課題共有ができたことは、大きな成果でした。

当然ながら、ブロードバンドの先進国である日本のICTS部会において果たすべき役割は大きいものがありますが、新たに選出されたアンディ・カール議長のもとで、ブレイキングスルー戦略の達成に力を尽くしたいと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。