「世界は賃上げを必要としている!」UNI副書記長、ケープタウンを振り返る

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第16回UNI-LCJapan年次総会には、ダボス会議に出席するジェニングス書記長に代わりUNI本部からクリスティ・ホフマン副書記長、アジア太平洋地域組織を代表してクリストファー・ウン地域書記長が出席した。

総会に続き、ホフマン副書記長はUNIを代表して記念講演を行った。まず、急な選挙にもかかわらず、ケープタウン世界大会に81人を派遣したUNI-LCJapanの相原前議長の強いリーダーシップに深く感謝した。また八野前副議長には引き続きUNI商業部会での活躍を期待し、伊藤前事務局長の長年の貢献に感謝した。小俣新議長、郡司新副議長の選出に祝辞を述べると共に、小川新事務局長には、男性の多い組合で努力し、男性の支持も得ながら現在の役職に就いた自らの経験を語り、「新たなチャレンジを恐れずに!」と激励した。

ケープタウン世界大会(スローガンは「インクルーディング・ユー!」)の中で示された、不平等を例証するいくつかの数字を挙げた。
・ 世界の労働者の18.5%は、一日の稼ぎが1.25米ドルに満たない。
・ 世界のトップ85人の大富豪の所有する富は、世界の貧者35億人分に匹敵する。(最近、85人から80人に修正された)
・ 2013年、これらの大富豪85人の富は、毎分50万米ドルずつ増えたことになる。
・ 金融危機で3000万人の雇用が喪失した。
・ 労働者の40%がインフォーマル部門に従事している。

ホフマン副書記長は、「格差は組合組織率と関連性がある。組織率の低い国では格差が大きい」と、OECDの表を示した。最新のILO世界賃金報告によれば、先進国では生産性の伸びと実質賃金の間のギャップが広がりつつある、つまり生産性が伸びても賃上げは殆どゼロである。この事実は偶然ではなく、世界あらゆる場所で権力や強欲から発した、働く人々への攻撃が強くなっているためである。これらの問題に対処するには、動議や行動計画に盛り込まれたように、「まず格差解消のために、組織化と団体交渉が要となること」、「法定最低賃金が確実に実施され、生活賃金たるに十分であること」、「公正な税制と所得移転政策」が必要である。「世界は賃上げを必要としている!」

そのためのUNIの役割は、ハイレベルな国際的政策形成の場で発言すること、組合の成長を支援することである。ホフマン副書記長は、力強く組織化に邁進する「1000万人連合」計画とUNI加盟組合を含む連合加盟組織の努力に敬意を表した。また、昨年11月に締結されたイオンとのグローバル枠組み協定は、組織化の強力な後押しになる、と高く評価した。

講演後の質疑応答では、柿田UNI Apro青年委員会副議長が、若い組合員をいかに積極的に組合運動に関わらせるかアドバイスを求めた。ホフマン副書記長は、「組合活動によって日々の仕事が有意義なものとなり、自己実現が果たされるようになれば、組合活動を続けていくことができるだろう」と述べ、若い世代を激励した。

 


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