
世界中の金融労働者を結集するUNI 世界金融部会は、欧州の銀行部門とその規制枠組みの現在の方向性について深い懸念を表明する。
監督当局による最近の声明は、欧州銀行間での巨大合併を奨励すると同時に、米英の各行に課されるものよりも厳しい資本要件を想定しており、競争環境を歪めるリスクがある。何よりも、金融の社会的側面および雇用に関する側面が軽視されている。
マイケル・ブドルフセンUNI欧州金融部会議長は、「監督当局が欧州金融の構造を政治化し、JPモルガンなどの世界的巨大企業と直接比較しながら、主要な国際競合他社よりも高い資本要件を課そうとしているのは、憂慮すべき事態だ」と述べた。
銀行構造と資本要件に関する議論は、労働者・地域社会・市民への影響と切り離して語ることはできない。
アンナ・マリア・ロマーノUNI世界金融部会議長は、「巨大合併と資本要件の強化はバランスシートを強化するかもしれないが、金融を人々や地域から遠ざけるリスクも伴う。雇用、金融サービスへのアクセス、地域経済の回復力に深刻な影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
UNI世界金融部会は、欧州銀行部門の再編にあたっては以下の要件が確保される必要があることを強く主張する。
• 労働者の権利と雇用を保護すること
• 特に家計、中小企業、脆弱な地域に対して、金融サービスへの公平かつ広範なアクセスを保証すること
• 競争力と社会的責任を両立させ、金融が社会に貢献し続けるようにし、その逆にならないようにすること
ロマーノUNI世界金融部会議長とブドルフセンUNI欧州金融部会議長は、「欧州の銀行システムの未来は、市場原理や国家の政治的アジェンダのみによって導かれてはならない。人々と持続可能性、安定性を中核に据えたモデルが必要だ」と締めくくった。