
2025年1月、UNIフィリピン加盟組織連絡協議会(UNI-PLC)がBHW党のアンジェリカ・ナターシャ下院議員が主導する下院議会公聴会に出席した。この公聴会は、バランガイ・ヘルスワーカー(BHW)に対する健康緊急手当(HEA)の支給についての深刻な遅延に取組むことを目的としたものである。
UNI-PLCは、全国121の市や町を対象に実施した協議から得た詳細な調査結果を発表し、BHWの厳しい現実を明らかにした。平均すると、BHWは25ヶ月間のうち17ヶ月間のHEAが未払いとなっており、その額は34億ペソ(約5,100万米ドル)に上る。さらに懸念されることに、調査対象となった自治体の65%で、BHWはHEAをまったく受給していないと報告しているのである。
このデータは保健省が発表した統計とほぼ一致している。保健省によると、全国で申請された350万件のHEA請求のうち、支払われたのは160万件のみで、180万件もの請求が未処理のままとなっている。
こうした遅延の大きな原因は、地方自治体レベルでの業務の停滞にある。BHWは、地方の保健担当官が彼らを受益者リストから除外するケースが多いと報告しており、これによりさらに不満が高まっている。
保健省は、HEAの支給のために国が割り当てた270億ペソ(約4億6100万米ドル)はすべて完全に自治体に払い出されていると説明しており、受益者にこれらの資金を適時に支給する責任は、現在では地方自治体にある。保健省は、HEAの資金が地方自治体レベルに届いてから受益者に行き渡るまでに30日以上を要してはならないと強調し、規定に従わない地方自治体に対しては、督促状や覚書を発布することを約束した。
カガヤンバレー地方のBHW連盟のマリベス・P・カイアバブ会長は、保健緊急手当(HEA)の支給が長引くことによるBHWの苛立ちと精神的負担が増大していると指摘し、「BHWたちは、この手当が支給される望みを失い始めている。 もうすぐ3年が経とうとしているが、我々は苦労した労働の成果や献身に対する報酬をまだ得られていない」と嘆いた。 また同氏は、財政的な困難が増大している中でも地域社会に貢献し続けているBHWが直面している苦境について、「我々は毎日休むことなく働き、バランガイの健康と安全を確保しているが、我々が受けるに値する評価や支援は、依然として手の届かないところにある」と付言した。
この発言は、支援制度から見捨てられたと感じている保健医療従事者たちの間に高まる苛立ちを浮き彫りにしている。支払いの遅れは、彼らに金銭的な負担をもたらしただけでなく、数えきれないほどの労働時間や献身、努力が正当に評価されることはないのではないかと、多くのBHWに疑問を生じさせている。
ローランド・デラクルスUNI-PLC議長は、彼らに対する支援の強化を表明し、「BHWは地域医療の要であり、彼らには約束された報酬を適時かつ公正に受ける資格がある。UNI-PLCは今後もBHWとともに闘い、彼らの苦情が汲み取られ、その献身が認められるよう、取組んでいく。正義が実現するまで、我々は闘い続ける」と述べた。
ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、この問題の重要性を強調し、「BHWの貴重な貢献には正当な報酬が支払われるべきだ。支払いは長引きすぎている。我々はフィリピン政府およびすべての関連当局に対し、団結して、今後一切の遅延なくすべてのBHWに正当に手当が支払われるよう強く求める。彼らにふさわしい敬意、権利、報酬が確実に支払われるようにすることは、我々全員の義務だ」と強調した。
今回の問題を解決する道のりは依然として困難に満ちているが、この議会公聴会はBHWにとって極めて重要な瞬間となった。彼らの訴えを広め、関係者間の対話を促進することで、エッセンシャルワーカー不である彼らに正義と評価がもたらされるための重要な一歩となった。
この取組みは、UNIが支援する「Together We Care」という画期的なプロジェクトを通じて行われており、USAID、フォード財団、CARE基金の支援を受け、保健・医療・介護部門における熟練しエンパワーされた労働者を育成することで、女性の経済的安定性を強化することを目的としている。