米国:アマゾン配送ドライバーと配車担当者がスト

2023年6月15日、アマゾンの配達ドライバーと配車係がピケットラインを張り、米国ではアマゾン初となるストライキを実施した。アマゾンの不当労働行為の停止を要求し、Eコマースの巨大企業が労働組合であるチームスターズと交渉し、低賃金や危険な労働条件などの懸念に対応することを強く求めている。

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、「米国のアマゾン配送ドライバーによるチームスターズのストライキは、同社をあまりにも長く蝕んできた不当労働行為に対する勇気ある行動だ」と称え、「労働者たちは、アマゾンの経営を支える存在であり、公正な待遇と安全な労働条件を求める彼らの要求は完全に正しい。アマゾンの企業行動について責任を追及する彼らの勇気と連帯を賞賛したい。アマゾンはチームスターズと有意義な対話を行い、これらのエッセンシャルワーカーが提起したまっとうな懸念に対応する時が来たのだ」と指摘した。

今回のストライキは、アマゾンのデリバリーサービスパートナー(DSPs)であるバトルテスト・ストラテジー(BTS)の配送ドライバーと配車係が、ロサンゼルスに拠点を置くチームスターズ396支部と共同で、4月に組合を結成したことに端を発する。この労働者たちは、BTSとの間で団体協約の交渉と締結に成功し、アマゾンの広範な配送ネットワークに従事する労働者をカバーする初の協約となった。しかしアマゾンは、BTSおよび労働者の雇用条件について大幅な管理権限を有しているにもかかわらず、協約の承認と尊重を拒否し、米国の労働法に反する数々の不当労働行為を行っている。

チームスターズのランディ・コーガン・アマゾン部門長は、「アマゾンは、法の支配、労働者の健康や労働者の家族の生活を全く尊重していない」と述べ、「労働者がストライキを打ったのは、この企業犯罪者が利益だけに関心を寄せているからだ。我々は、労働者の権利を侵害することは、もはや通常のビジネスとして通用しないというメッセージをアマゾンに送っている」と、強い言葉で非難した。

夏の間、ロサンゼルスのパームデールでは、気温は常に37度を超える。こうした環境の中で働くことについての安全上の懸念から、アマゾンの配送ドライバーは、労働組合であるチームスターズと手を組んだ。団体協約では、安全な機器を操作し、危険な配送を拒否する労働者の権利が保障されている。しかし、こうした協約上の保護を実現するには、アマゾンがDSPsを全面的に管理下においていることを考慮すれば、アマゾンの搾取的な労働慣行を全面的に改める必要がある。

アマゾンの配送ドライバーでチームスターズの組合員セシリア・ポーター氏は、「アマゾンのバンの後部は、夏にはオーブンのように熱い。めまいや脱水症状を感じたこともある」と訴え、「だが、休憩を取ると、なぜ配達が遅れているのかと電話がかかってくる。自らを守ること、安全が第一だと伝えている」と語った。

ストを展開する中で労働者は、公正な待遇と労働条件の改善を求めて闘う姿勢を貫いている。集団的な行動によって、アマゾンに対し、労働者の福利厚生について責任を負わせ、労働者の権利が決して損なわれたり軽視されたりしてはならないという強力なメッセージを送っているのだ。