UNI、米国の監督組合に連帯

UNIおよびUNIメディア部会は、全米映画テレビ製作者同盟(AMPTP)との間で公正な協約を求めて闘う米国監督組合(DGA)への連帯を表明する。UNIは、世界中で150のメディア関連の労組/ギルドを代表している。

同じくUNI加盟組織である米国脚本家組合が、しかるべき尊厳、敬意、報酬を求めてAMPTPに対してストライキを行う中、DGAの現行の3年間の協約は、2023年6月30日に期限を迎える。脚本家組合と同様、Netflixやアマゾンなどの動画配信サービスに対する未払いの報酬も、今回の交渉の重要な課題の1つだ。

ジョン・アヴネットDGA交渉担当共同部長は「今年の交渉は、今後3年間のために強力な協約を交渉するだけではない。我々の業界の将来の方向性を定め、何十万もの組合員の雇用の持続可能性を確保しようとするものだ」と語り、トッド・ホランド同共同部長は「我々は、新しいグローバルな未来から公平な分け前を受け取るために闘っている」と加えた。

DGAは交渉の中で、インフレに見合った賃上げ、医療・年金制度の保護、テレビ・映画産業における危険なまでの長時間労働に対処する安全衛生の向上を求めている。同産業の長時間労働は、UNIの調査でも明らかになっている。

今回の交渉は、映画俳優/テレビ・ラジオ芸能組合(SAG-AFTRA、同じく6月30日に協約の期間が満了となる)とAMPTPの交渉が6月7日に開始されるのを前に、協約締結までの期間が短く、非常に複雑な状況下で行われている。

これまでの交渉とは異なり、動画配信は、かつて映画やテレビで利益を公平に分配していた従来のライセンスモデルを根底から覆すため、交渉は、非常に重大だ。一方でAIは、制作のあらゆる側面を変容する脅威となっている。カレン・ガビオラDGA交渉担当共同部長は、19,000人の組合員に向けた動画の中で、「世界中で爆発的に普及した映像配信は、我々の作品がどこでどのように視聴されるのかを、一変させた。我々の協約は、変化する制作と配信に対応したものでなければならない」と語る。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、UNIを代表してDGA組合員に宛てた連帯書簡の中で、「皆さんの闘いは私たちの闘いです。公正な賃金の確保、職場における組合員の権利と尊厳の保護は、UNI メディア部会の加盟組織のキャンペーンの中核を成しており、しばしば同じグローバル企業を相手にしています。映像配信への移行が進む中、現場のアーティストや労働者は圧迫されています。労働組合は、世界中の娯楽産業の労働者に影響を及ぼしている、仕事へのさらなる圧力、持続不可能な報酬モデル、危険なまでの長時間労働と闘うため、断固たる態度で臨んでいます」とエールを送った。

2000年の設立以来、DGAはUNIで積極的に活動しており、UNIメディア部会と協力し、世界中の監督組織の成長を支援し、団体交渉を後押ししてきた。UNIメディア部会の加盟組織が共にキャンペーンを展開している、世界の娯楽産業の公正な変革において、現場のアーティストと労働者の未来を守る強力で公正なDGAの協約は、極めて重要である。

マシュー・ローブUNI世界メディア部会議長(米国、IATSE) は、「我々は、AMPTPとの交渉を続けるDGAを支持する。我々の願いは、グローバルな映画スタジオが、このグローバル産業の未来を反映した公正な報酬、医療保険・年金への拠出、著作権、多様性、安全な撮影環境に合意することだ。我々はともに立ち上がる!」と強力な連帯を示した。