UNI-LCJ金融部会、DBS銀行労使代表団と情報交換会

2023年4月13日、シンガポールのUNI金融部会加盟組織の1つ、DBS銀行労組のノラ・カーン名誉委員長率いる執行委員メンバーら16人とDBS銀行人事担当1人が来日し、UNI-LCJ金融部会メンバーと情報交換を行った。シンガポール屈指の同銀行は、多くの女性が活躍することで知られている。

北村聡太UNI-LCJ金融部会議長(損保労連)は、昨年8月にUNI-LCJ金融部会メンバーが海外調査のためシンガポールを訪問した際、歓迎を受けたことを深謝した。「DBS労使はデジタル化の対応など、世界の金融業界のトップランナーであり、日本の金融産業で働く我々は多くを学ぶことができる。アジア太平洋地域の金融業界で働く者同士が意見交換し、ネットワークを構築することは重要だ。この交流会がアジアを始めシンガポールと日本との更に強い連帯になることを期待する」と挨拶し、2017年以来6年ぶり3度目の来日になる労使団を歓迎した。

ノラ・カーンDBS銀行労組名誉委員長は、UNIとの歴史について語り「知り合った当時は日本には女性の中執がいなかったが、今会場にいる参加者の中に女性中執がおり嬉しく思う。大きな前進で敬意を表したい。日本とは真逆でDBS銀行労組は男性が少ないので努力しなければならない。今会では、2つのテーマで、DBS銀行人事担当がプレゼンするコロナ禍の取組みなど参考にしていただきたい」と挨拶した。

2020~2021年のコロナ禍における労使の連携した取組みについて、須齋弥緒損保労連事務局次長はコロナ禍に損保労連が実施した労使の意見交換の内容や労連の対応について説明し、「現在は多くの組合員や社員が、自身の事情や業務上の生産性をふまえながら、出社とテレワークを主体的に選択している。多様な働き方を実現するためには、それぞれの価値観や状況に応じた働き方が選択できる環境整備に取り組んでいく必要がある」と報告した。

続いて中野剛損保ジャパン労組執行副委員長は、労組内で階層別に行っている労使協議の仕組みや『環境変化に応じた働き方』や、『Diversity & Inclusionの推進』などの課題解決に向け職場単位で協議を行った取組みについて具体例を挙げながら説明し、「道半ばだが、今後も工夫を講じながらより良い形を模索し続ける」と報告した。

タン・ベン・レイDBS銀行人事担当は、シンガポールでは金融産業だけでなく国全体でデジタル化が加速し、サービスの役割が急速に進展したことに触れ、DBS銀行ではこの現状に対応するため、経営陣と連携を取りながら組合員の再配置や教育(スキルアップとリスキリング)を進めたことを説明し、組合員の満足を得られたアンケート結果を報告した。また、 組合員に『最高の自分になるための力を与える』取組みとして、キャリア形成などの環境や各組合員の生活環境を考慮した福利厚生についても説明した。

福本耕介全信連副書記長は 、2023年度の新しい取組みおよび新制度等について、日本における人的資本を取り巻く環境を説明し、社会的価値および経済的価値創出の源泉となる重要な資本を人的資本と捉え、社員のWell-beingを起点とした人的資本投資に取り組む三井住友信託銀行の事例を報告した。

最後に安達正美JP労組書記長は、「シンガポールの取組みは、日本の春闘交渉でも参考にしている。今会でも参考にしたい内容を得ることができ、非常に有意義だった。今後もUNIファミリーの絆を更に深めながら情報交換していきたい」とまとめた。情報交換会終了後は、屋形船で昼食交流会を開催し、懇親を深めた。