コロンビア:ILO第190号条約批准を求め、労働者が議会に集結

仕事の世界における暴力およびハラスメントの根絶を目指すILO第190号条約(C190)の批准が、コロンビアにおける公的アジェンダの中で、重要な課題として浮上している。10月7日のディーセント・ワーク世界行動デーに合わせ、労働組合と政治家のグループが共和国議会に集まり、C190批准に向けた公聴会に参加した。

公聴会は、UNI米州や加盟組織を含むC190の批准を目指すグループの呼びかけに応え、フェルナンダ・カラスカル下院議員が主催したものであり、条約や、ジェンダー不平等に対処するその他の措置を推進すべく開催された。

公聴会では、労連であるCGT、CTC、CUT、そして市民社会団体、UNIを含むグローバルユニオンが、条約批准に対する労働組合運動の取組みについて、改めて国会議員らに説明した。また女性たちは、自身や同僚が職場で受けたハラスメントや暴力の経験を共有した。

様々なセクターの女性が証言を行う中、ある清掃員の女性は、ハラスメントの状況がひどく、公の場で自らをさらけ出して証言することは身の危険につながるため、顔を覆って証言した。恐怖を感じつつも、この女性は深い決意を示し、支援ネットワークを通じて同僚とともに組織化を続けると表明した。

マグダ・アルベルト労働省ジェンダー平等・女性の権利担当アドバイザーは、C190の批准に向けた政府の取組みを強調するとともに、「女性や労働組合による証言は、職場での暴力やハラスメントに苦しむ労働者に償いを求めるものだ」と述べた。また、ジェンダーに基づく暴力に対抗する16日間の活動の一環として、ジェンダーの視点に関する訓練を受けた一級査察団が、11 月下旬に国内の各職場を監査することを発表した。

マリア・ラウラ・フィノILO国際労働基準専門家は、公聴会について「職場における暴力やハラスメントを根絶するための新たな国際労働規則を評価する適切な機会」であり、「身体的、精神的、性的、経済的被害を避けるためのプロトコル、つまり回復や啓発に向けた手段が保証された場」であるとして、その重要性を訴えた。

カラスカル議員は、労働組合組織の基本的な役割を確認し、「労働組合や組合員がC190の批准に向けた取組みを主導することは、非常に重要なことだ。困難なプロセスではあるが、我々は社会を変えていくことができる。我々にはやり遂げる意志があり、人権を守る必要性を理解しているからだ」と締めくくった。

今回の公聴会は、職場における暴力やハラスメント、差別によって、特に女性や移民、アフリカ系住民、LGBT+の人々が際立って大きな影響を受けていることを考慮し、これらの撲滅を目指すC190の批准に向けて、初めて開催されたものである。

UNIはこの条約の批准を長年にわたって支援し、加盟組織と協力してコロンビアをはじめ世界各地でこの条約の批准にむけて取組んでいる。