フランス全土で、2週間以上にわたってアマゾン労働者がストライキを続行している。
組合を通じて労働者が発しているのは、実質賃金を切り下げて団体交渉を回避しようとするアマゾンに対する、強い拒否の姿勢だ。 労使交渉が始まる前から、アマゾンは全労働者に個別にメッセージを送り、「賃上げ」と称する方針を一方的に発表した。だが、フランスのインフレ率が4.6%であることを考慮すれば、3%の提示は実質的な賃下げである。
アマゾンの労働者と組合はすぐに反応し、CGT、CFDT、FOはすべてストライキを呼びかけた。全国の労働者がデモに参加、8つの拠点で大きな混乱が生じた。
アマゾンは当初の賃下げを見直したものの、労働者の期待に応える提案を示すことはできなかった。参加者が増え続ける状況が示すのは、実質的な賃下げを図ろうとしたアマゾンの試みを見逃さないという労働者の意志の現れだ。さらに、組合は経営陣に対し、団体交渉のプロセスを尊重するよう求めている。
ストライキ中の労働者の一人、ラミ氏は「我々労働者こそが、アマゾンの真の富だ」とピケットラインで語った。
オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「アマゾンにおける公正さを求めて闘う労働者たちの決意は、人々を奮い立たせている。それと対照的に、アマゾンが賃上げと見せかけて実質的な賃下げを押し通そうとする偽善は、まさにブランドのあり方そのものだ。交渉開始前にこの実質的な賃下げ措置を発表したことは、火に油を注ぐようなものだ。労働者たちは、企業の汚い手口にうんざりしている。組合運動はアマゾンの労働者を100%支持している」と述べた。