韓国の化粧品小売労働者、より高い賃金と公平な販売奨励金制度を要求

UNI加盟組織KFSUに加盟する、韓国ロレアル労組と韓国シャネル労組は、使用者からの不当な時間外労働の要求を拒否すると共に、パンデミック中に通信販売を支えるために行った業務に対する補償を求めている。

パンデミック中に客の出足や店頭売上が減少したため、この大手化粧品ブランド2社は、通信販売を強化している。しかし、労働者への期待は現実を反映していない。例えば、化粧品会社の労働者は、依然として店頭で高い販売目標を維持することが期待されているが、通信販売をサポートしてもそれに見合った報酬は払われていない。

つまり、店頭販売手数料の低下により、労働者の収入はパンデミック前の平均と比べて大幅に減少している。同時に、通信販売で生じる商品サポートや苦情対応といった顧客対応も求められるが、これらの追加的業務への対価は反映されていない。

労働者が直面するもう1つの大きな問題は、会社からの一方的かつ不規則な勤務スケジュール変更だ。

ハ・インジュ韓国ロレアル労組委員長は、「デパートは月末に休店日を決めるので、労働者はこれを基に非番の予定を立てる。しかし、デパートの管理者が予告なしに日程を変更することがあるため、労働者の予定や計画に支障をきたしてしまう」と説明した。

加えて、キム・ソヒョン韓国シャネル労組委員長は、「デパートは、営業時間の延長を間際に知らせてくることが頻繁にある。ブランド側はデパートの決定に従わなければならないので、労働者は長時間働かざるを得ない。ブランド側は労働者に同意を求めたり、組合に正式に協力を要請する書簡を送ることすらしない」と批判した。

KFSUが447人の労働者に調査を実施したところ、3分の1が頻繁な夜勤で長時間働いていることが分かった。組合は、今後も通信販売が拡大していくと予測するが、今の賃金及び報奨制度は現状に追いついておらず、労働者に大きな問題を突き付けている。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、「パンデミックによって我々の働き方は大きく変わった。労働者の報酬もそれを反映したものであるべきだ。だからこそ我々は、ロレアルとシャネルに対し、公正な賃金と適切なスケジュール調整によって、従業員の懸命な働きを評価するよう要求する」と訴えた。

編集者注:組合からの最新情報として、韓国ロレアルの労使は、通信販売のサポート業務に対する50万ウォンの支払いと、2021年に3.5%の賃上げを行うことで暫定合意に達したとのこと。労使は2022年の団体交渉の中で、通信販売サポート業務の対価について、更なる交渉を行う。

韓国シャネル労組は国会の公聴会に出席し、会社側は賃金問題と未解決のセクハラ案件を、バーターで解決する目論見があるのではないかと述べた。組合は雇用労働省の担当者と面談し、この件に関する調査の見通しについて話し合う予定だ。