イタリア・保険業労働組合、リモートワークに関する画期的な協約を締結

イタリアのUNI加盟組織、FIRST-CISL、FISAC-CGIL、FNA、SNFIA、UILCAは、同国の保険業使用者協会と交渉を行い、保険部門の約45,000人の労働者のためのリモートワークに関する新たな保護と権利を勝ち取った。

2021年2月24日に締結された新協約では、ワークライフバランス、つながらない権利、リモートワーク関連費用の補償(IT機器やその他金銭及び福利厚生支援を含む)、安全衛生に関する保障、食事券、トレーニングを受ける権利、オンラインのコミュニケーション・ネットワーク利用に関する指針が定められている。
イタリアの保険業において次なる産業別団体協約の一部を構成することになるこれらの共同ガイドラインは、コロナ禍後のリモートワークに関するルールや規制について、保険業部門の労使交渉を下支えするものとなる。
本協約では、今後もリモートワークは使用者による強制ではなく、労働者による任意の選択でなければならないとしている。コロナ禍の中、イタリアの保険業労働者の約98%が、リモートワークを行っている。
リモートワークを選択するか否かに関わらず、全ての労働者は、団体交渉によるあらゆる労働組合権と自由が保障されている。労働安全衛生の当事者としても、リモートワークに関する一般及び特定リスクに関する情報や共同のモニタリングにおいて、広範に関与していくことになるのである。
最後に本協約は、技術・デジタル革新にも関与しており、本ガイドラインとその運用について進展・進捗を監視するための労使モニタリング機関の設置にも言及している。

イタリアでは、保険業界で進む働き方の変更によって組合員が無防備にならぬよう、同部門の労働組合が、これらのガイドラインを求めて力強く運動を展開してきたのである。
アンジェロ・デクリストUNI世界金融部会担当局長は、「この画期的な協約は、どのような状況下でも、労働者がより良い保護を受けられるよう、強い労働組合が、いかに強力な団体協約を交渉できることを示している。この協約が、他の多くの国で組合の好事例として活用されると確信している。イタリア保険業のUNI加盟組織を祝福する。」と述べた。

今回の協約は、UNIが2月下旬に「遠隔勤務を行う労働者(リモートワーカー)の権利を確保するための労働組合の主要原則」を発表したことを受け、締結に至ったものである。