国際連帯でモロッコ郵便労使紛争に突破口

ストライキを決行していたモロッコ郵便労組に対し、UNI及び世界中の加盟組織が次々と連帯支援を表明した。これが功を奏し、モロッコ政府はストに介入し、モロッコ郵便に対し、UNI加盟組織であるFNPL-UMTとの合意形成に努めるよう要求した。

週末の協議を経て、モロッコ郵便労使は1月17日夜に暫定合意に達し、11日間に及ぶストに終止符が打たれた。暫定合意では、50米ドルの賃上げと業績手当の増額等が認められた。労使は交渉を続け、1月22日に最終合意が出る見込みだ。

今回のスト決行は、組合活動を理由に20人の労働者を降格させたり、労働者の恐怖心を煽るため組合代表に立て続けに制裁を与えたり、組合活動への参加を妨害するため組合役員を異動させる等、モロッコ郵便が度重なる反組合的行為をとったからである。スト中もモロッコ郵便は組合員への嫌がらせを続け、中にはスト中の労働者に解雇や賞与の5割減を脅迫する事例もあった。

UNI世界郵便・ロジスティクス部会は、スト中の郵便労働者を支援するための国際連帯キャンペーンを展開し、モロッコ国王、政府、経営陣に書簡を出すよう呼びかけた。

ヌレディーヌ・スレイクFNPL-UMT書記長は、「今週初めに経営側との間で原則、合意に達したことは心強い。全ての郵便労働者は、UNIの呼びかけによって世界中から連帯支援を受けたことにとても感謝している。おかげで、経営陣が交渉テーブルに戻ったのだ。今週中に合意をまとめねばならないが、特に労働組合権の擁護と、降格処分となった20人の復職に関する協議については慎重に行う構えだ」と述べた。

FNPL-UMTは、交渉が重大な局面を迎える中で、国際労働運動からの支援の継続を期待している。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「UNIと世界中の郵便労組は、労働者のために公正な協定を交渉しているモロッコの加盟組織FNPL-UMTを全面的に支援する」と力強く語った。そして、賃金・労働条件の改善と、経営側からの組合潰しに反撃すべく、果敢にストを決行したモロッコ郵便労組に敬意を表した。