ゲーツヘッド工場における紙幣製造中止を発表したデラルーに再考を要求する

英国UNI加盟組織ユナイト・ザ・ユニオンは、デラルーのゲーツヘッド工場の労働者を代表し、2020年6月17日に同社が発表した紙幣製造中止計画の再考を要求している。

危険にさらされた仕事

この発表により、255人の熟練労働者が解雇の危険にされされている。デラルーは業務を、エセックス州デブデン工場及びケニア、マルタ、スリランカの工場に移転する計画だと発表した。

この発表による雇用喪失は、デラルーが2018年に新しい「英国の青いパスポート」を印刷する契約を失うことにも直接関わる。政府は4億9000万ポンドの契約をフランス/オランダ企業ジェムアルトに発注した。その業務はその後ポーランドに下請けに出された。

パスポートの決定

デラルーが英国パスポートを製造していた時、ゲーツヘッド工場には500人以上の労働者が雇用されていた。2019年、1製造ラインが閉鎖され、170人が解雇された。パスポート製造が完全に無くなるため更に80人が2020年6月に解雇される。

ユナイトは、英国は他国に倣い、パスポート製造は国のセキュリティに関わるため、一般的な入札プロセスからは除外されるべきだと主張した。

フラッグシップ工場

ゲーツヘッド工場は、長い間、主力工場とされ、同社が海外に事業を拡大すると、忠実な労働者が専門的な訓練を施すため頻繁に海外出張したものだ。

懸念される発表

ユナイト製造部会担当のスティーブ・ターナー副書記長は次のように述べた。「デラルーが2018年の英国パスポート製造契約を否定されたことについて、ユナイトはこの発表を非常に懸念している。ユナイトは、英国パスポート製造は、国のセキュリティに関わる問題であり、この契約を海外に外注するようなことを許してはならないと信じている。」

ターナー副書記長は、「欧州の主要国でパスポートを海外で印刷するような国はないだろう。英国政府は、“支配権を取り戻し”英国の利益を守ると口先ばかりで、いつも実行が伴わない。雇用とコミュニティを守るための実際の行動を起こしていない」と批判し、「政府が英国パスポート製造を海外に移転すると決めたために、ゲーツヘッド工場の長期的な生存能力と残っている熟練技術者が危機にされされている。今こそ、政府が介入し、工場が存続し、パスポート製造契約が緊急事態として英国に戻されるようにする必要がある」と訴えた。

投資の必要性

ユナイト地域組織のトム・アッシャーは、「ユナイトは、長い間、デラルーがゲーツヘッド工場に投資し、他製品の製造機会をつくらない限り、組合員の雇用は危ういと認識していた」と述べた。「デラルーはそうしないことを選択したが、今は雇用削減を発表する時ではないこの決定は中断し再考すべきだ。デラルーの献身的な労働者は、たとえ他工場の稼働が中断しても、パンデミックの間中ずっと、働き続けた。その献身的な働きにふさわしい扱いがあるはずだ。ユナイトは、この精神的に辛い時に組合員を支援し代弁するために、できる限りの努力をしていく。」

UNI世界印刷・パッケージング部会は、デラルーに紙幣製造中止計画の再考を要求するユナイトの闘いを全面的に支援する。