UNI世界女性委員会、コロナ禍で多くの役割担い奮闘する女性労働者の声を共有

6月23日、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大を受け延期となっていたUNI世界女性委員会が、約3時間に渡りオンラインで開催された。今回は特別に世界女性委員だけでなく各地域の女性委員や加盟組織の女性組合役員にもオブザーブ参加が奨励され、世界各国から約130人が参加し、コロナ危機の中、各国の様々な産業で働く女性達が直面している課題について共有した。日本からは、UNI Apro女性委員会副議長を務める景中悠紀損保労連事務局次長が金融部門を中心に働く女性達へのコロナ危機の影響について日本の状況を報告した。また、UAゼンセン、JP労組からもUNI Apro女性委員及び国際担当者がオブザーブ参加した。

冒頭の挨拶でパトリシア・ナイマンUNI世界女性委員会議長(南アフリカSACCAWU)は、コロナ危機の中で女性に多くの役割が科され、ストレスが増大しているが、人間は社会的な存在であり心のケアが重要だと述べた。また、米国から始まったBlack Lives Matter(黒人の命も大切だ)運動にも触れ、世界女性委員会としてジェンダー差別のみならず人種差別の問題にも取り組んでいくと連帯を示した。クリスティ・ホフマンUNI書記長は、コロナ禍において健康上の危機、経済的な危機が進行し、女性はこうした危機のしわ寄せを最も受けているが、このような時代だからこそ、労働組合の力を高め、存在を可視化し、未組織労働者を取り込み、彼らが抱える課題を解決していくことが重要だと強調した。

COVID19女性労働者への影響

各地域議長及び女性委員からの報告が行われた。コロナ危機の中、女性は多くの産業でエッセンシャルワーカーとして前線で働いているにも関わらず、男性に比べ低賃金で、個人防護具(PPE)へのアクセスも十分でなく、常に感染のリスクにさらされていること、また、ロックダウンで学校が閉鎖となったために、これまでの家事・育児に加え、学校教育の担い手という役割も課されていること、移動が制限される中で家庭や職場での暴力も増えていること等が共通の課題として報告された。

ILO190号条約及び206号勧告の批准状況

2019年6月に成立したILO190号条約及び206号勧告の批准状況、関連してこの間にUNI機会均等局が他のGUFやITUCと共同で開催したウェビナー等の活動及びキャンペーンについて、ベロニカ・フェルナンデス・メンデスUNI機会均等局長が報告した。同条約はこれまでにウルグアイが批准し、スペイン、アルゼンチン、フィジー、フィンランド等も批准に向けたプロセスを進めている。続いて挨拶したデニス・マクガイア前UNI世界女性委員会議長からも、新型コロナウィルスのパンデミックにより女性に対する暴力が増えている中、以前にも増して各国が同条約を批准する重要性が高まっていることが強調された。参考: ILO第190号条約チラシ

ワークライフバランス・アンケート

全UNI加盟組織を対象にCOVID‐19パンデミックが労働者のワークライフバランスに与える影響について調査するため行われたオンライン・アンケート結果の一部が共有された。約4800人(うち約3100人が女性)が回答し、家事や育児の負担に加え、学校に代わり家庭で教育を行う等、女性がより多くの役割を担っている実態が分かった。また、オンライン・コミュニケーション・ツールの活用が促進されたことにより、自らのデジタル・リテラシーが高まったという副次的な効果も見られた。調査結果の詳細については、近く加盟組織に共有される。