UNI世界金融部会からのメッセージ

親愛なる仲間の皆さん、

今、私たちにとって非常に困難で先の見えない状況が続いています。家族、友人、コミュニティ、そして 300 万人に上るUNI世界金融部会加盟組織の皆さんが、現在「都市封鎖」やそれに近い形での非常事態下に置かれています。私たちは、この危機がいつ終わり、危機が去った後の世界がどうなっているのかを大変憂慮しています。

私は、世界の金融産業の仲間がこうした非常事態の中、献身的に働いていることを大変誇りに思っています。多くの金融労働者が最前線で働いているおかげで、人々は日々の生活に欠かせない金融サービスに継続的にアクセスすることができているのです。

金融産業で働く仲間の皆さんに心から連帯の意を表します。特に各地域の金融部会議長と委員の皆様が、地域での活動を支え、日々奮闘されていることに感謝申し上げます。地域を超えて行われている素晴らしい取組みに敬意を表するとともに、UNI世界金融部会としても最大限支援したいと考えています。

この緊急事態において、最前線に立って労働者の権利と労働条件を守るために闘うという労働組合の基本的な役割が注目されています。この危機を可能な限り力強く乗り超えるために、協力と連帯の原則は、かつてないほど重要になっています。

私たちは、現在だけでなく危機が去った後も労働者と企業を守るため、金融産業の使用者に対して、共に最善の解決策を導き出すべく、あらゆるレベルで協力と連帯を要請していかなくてはなりません。建設的な社会対話と団体交渉がなければ、労働者の権利、雇用、健康と安全を保障することはできません。この悲劇的な状況に乗じて、使用者がリストラや企業再編を行うことがないよう、私たちは断固たる態度をとるべきです。

世界各国の政府は、国際的なレベルで協力と連帯の原則を受け入れなくてはなりません。新型コロナウィルスに国境はありません。この挑戦を乗り越えるには、グローバルな対策が不可欠です。政府は、労働組合と協力し、労働者、企業、そして実体経済を守るための強力で強制力のある施策を打つべきです。

どうか、今後もUNI世界金融部会に皆さんの状況をお知らせください。私たちは、皆さんの優良事例を共有し、労働者を守るために闘っている加盟組織を支援したいと考えています。共にこの危機に立ち向かうことによって、更に強い組合となりましょう。

強い金融労組よ、永遠に!

連帯を込めて

 

UNI世界金融部会議長 リタ・ベルロファ

UNI世界金融部会担当局長 アンジェロ・デクリスト