第5回UNI Apro地域大会の前日、2019年11月19日、ネパール・カトマンズにおいて、UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会が開催された。オーストラリア、日本、ネパール、インドネシア、タイ、UNI本部、UNIアフリカ地域及びUNI Aproから20人が出席した。
UNI Apro印刷・パッケージング部会の委員を務める、ネパールの加盟組織IMPRESSION(情報通信・メディア・出版・グラフィック労組)のマヘンドラ委員長は、参加者を歓迎して次のように挨拶した。「ネパールへようこそ! IMPRESSIONは、規模は小さいが、優秀な組合員が活躍している。40年前の結成時と比べ、技術革新により機械化等、職場は多くの変化を経験した。組合は最低賃金の39%アップを達成したものの、市場価格には合っていない。月給122米ドル相当で、どうしたら生計を立てられるか想像してほしい。2013年にUNIに加盟した。加盟まで12年かかったが、その間のUNIのサポートに感謝する。2015年の大地震で壊滅的な被害を受け、残念ながらUNI Apro地域大会の受入れをマレーシアにお願いしなければならなくなった。今回、夢が叶い、ついにUNI Apro地域大会を我が国で開催し皆さんをお迎えすることができ、非常に光栄だ。私がデザインした第4回及び第5回大会ロゴが皆さんに気に入ってもらえて、準備にもより一層力が入った。ロゴデザインの他にも、会場・舞台装飾、出版物等、皆さんが目にする殆どのものを私たちの組合が担当した。ネパールの滞在が思い出深いものになるよう万全を期すので、お困りのことがあったら遠慮なく言ってほしい。お手元に配布した組合誌はUNI Apro地域大会特集号だ。組合費は年間1米ドル程度なので、組合運営の補助とするため、広告も掲載している。昨年から組合運営費を増やすため、ソフトウェア開発等も請け負っている。例えば、JTUCC(労働組合共同委員会)向けの組合員管理システムを開発した。来年は、組織強化も兼ねてスキル開発訓練も始める予定である。引き続き、UNIや皆さんの連帯支援をお願いしたい。」
ロレイン・キャシン議長は、大会準備委員会の中核を担ったマヘンドラIMPRESSION委員長の協力に感謝すると共に、「UNI Apro地域大会のグラフィック関係全般を担当した印刷労組は部会の誇りだ!」と称賛した。
委員会では、印刷労連の役員改選に伴い、田倉前委員長から佐藤久恒委員長へ委員を交代すること等が確認された。昨年1年間の活動を振り返り、小川担当部長は、インドのセキュリティ印刷労組のネットワーク構築に向けた全印刷の協力と、印刷労連及び凸版印刷労組の協力により第7回UNI Apro東アジア労組フォーラム(2018年10月、東京)に凸版印刷の経営側代表の出席が実現したことに感謝した。この他、UNI-LCJ印刷・パッケージング部会が、日本における組織拡大に貢献したことにより、UNI世界執行委員会でブレイキングスルー賞を受賞したことも報告した。 最後に、2020年度の活動計画が提案され、詳細は今後詰めていくことを確認した。