日放労国際フォーラム「“倫理”で闘うジャーナリズム」

 

UNIメディア部会加盟組合でもある日本放送労働組合(日放労)が主催する国際フォーラム、「“倫理”で闘うジャーナリズム」が、2015年5月15日、東京で開催され、約50人が参加した。

ゲストには、国際ジャーナリスト連盟(IFJ)前事務局長で、現在はEthical Journalism Network(EJN)のディレクターを務める、エイダン・ホワイト氏を招いた。ホワイト氏は現在、世界中を飛び回り、各地が直面しているジャーナリズムの問題に助言し、組織化し、連帯を図っている。UNIメディア部会の活動にも協力している。

ホワイト氏は基調講演で、「ジャーナリズムが危機的な状況にあるのは世界のどこも同じである。私も45年間この世界で生きてきたが、かつてない状況だ」と現状を述べた。その上で、ジャーナリズムが政治的な主張に強く影響され、かつ、財政的な理由から「売れる」ことを目指すために、速報性を越えて思慮のない、過激な報道が増えつつあることに強い懸念を訴えた。ホワイト氏は、EJNとして現在、「へイト・スピーチと闘う」キャンペーンを多くの組織と連帯しながら展開していることを紹介し、「ジャーナリズムは政治から独立していなければならない。ヘイト・スピーチやプロパガンダは政治的主張から出てくるメッセージだ。それは自由な表現の一部には違いない。しかしジャーナリストは、自由な表現ではなく、倫理的な、すなわち、正確で、人間性を尊重し、公平で、独立し、説明責任をともなう情報を出していかなければならない。情報技術が発展していくなかで、自由な表現とジャーナリズムを区別し、文脈を踏まえた“スロー・ジャーナリズム”を目指す運動を起こさなければならない」と主張した。

講演するホワイト氏(左:中村氏)

講演するホワイト氏(左:中村日放労委員長)

 


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