南アジアの金融労組、人間を中心にした金融改革を目指し団結

2025年7月9日、スリランカ・コロンボにて第2回南アジア金融労組協議会(SAFSUC)の会議が開催された。南アジア各地の金融部門の労働組合は、社会的責任ある金融と地域連帯への共通のコミットメントを再確認した。

「社会に焦点を当てた金融:南アジアの持続可能な開発を推進する」をテーマに開催されたこの会議には、スリランカ、インド、パキスタン、ネパール、バングラデシュから労働組合のリーダーと代表者が参加した。

会議は、UNIスリランカ加盟協(UNI SLAC)のチャナ・ディサヤナケ議長が率いるスリランカ銀行従業員組合(CBEU)の多大な支援により実現した。

さらにアンジェロ・ディ・クリストUNI世界金融部会担当局長、アーネ・フレドリク・ハーシュタイン・ノルウェー金融労組副委員長、モーリーン・ヒックUNI欧州金融部会担当部長、ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書長、 北村聡太UNI Apro金融部会議長、ジャヤスリ・プリヤラルUNI Apro金融部会担当部長が出席した。

今回の会議は、地域の金融労働組合運動が、デジタル化の加速、気候変動の影響、労働権の縮小、公共財政機関の弱体化などといった課題に共同で対応する重要な場となった。こうした課題は、国営企業への圧力の高まり、デジタルプラットフォームへの不安定な移行、金融システムにおける格差の拡大によりさらに複雑化している。

地域戦略の策定

プログラムの基調となる2つの円卓討議セッションを通じて、後退的な労働改革から金融労働者が既存の法的保護から排除されている問題まで、共通の課題が議論された。また、伝統的なセクターと新興セクターの両方で組織化を拡大するための戦略も探求された。主な優先課題として、BPO やフィンテックなど組合の組織化が進んでいない分野での組合の存在感の強化、およびこの分野における若者や女性のリーダーシップの育成が指摘された。

この会議の重要な成果は、セイロン銀行従業員組合(CBEU)とネパール金融機関従業員組合(FIEUN)との間で覚書(MoU)が締結されたことだ。この協定は、金融部門における国境を越えた組合の協力、相互学習、集団的アドボカシーを強化するものである。

今後の道筋

会議は、SAFSUC委員会の選出で幕を閉じた。執行委員会は、今後数年間、組織化の取組みを調整し、政策改革を提唱し、南アジア全域の公共金融機関の社会的使命を擁護しながら、評議会の活動を活性化していく予定である。

SAFSUC委員会は、新たに設立された「UNI Apro保険労組ネットワーク作業部会」と協力し、2025年10月15~16日にフィリピン・マニラで開催される第7回UNI Apro金融部会大会で提示する共同作業計画を策定する。