ウクライナの労働者を支援するため、キエフに新たな組織化センターを設置

ウクライナでの戦争が激化する中、UNI欧州は2025年5月20日、ウクライナの労働組合、退役軍人コミュニティ、NGOを支援する新たな組織化センターをキエフに設立した。

このセンター「COZZウクライナ」は、UNIの中東欧組織化センター(COZZ)のウクライナ支部として機能し、同国の労働者や難民への長年の支援を基盤に設立された。同センターは、ウクライナの労働者が欧州で最も過酷な状況下で組織化を進める中、UNIの支援強化の決意を示すものだ。スウェーデンのUNI加盟組織Unionenから最初の資金が提供された。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長兼COZZ財団理事長は「COZZ ウクライナの設立は、最も必要とされている場所で組織化を支援する明確なコミットメントだ。戦争の真っ只中でも、ウクライナの労働者は尊厳、権利、団体交渉を求めて立ち上がっている。COZZとUNIは、こうした労働者をあらゆる段階で支援していく」と述べた。

過去数ヶ月間、COZZは組織化活動の基盤を築いてきた。その中心的な取り組みの一つは、キエフでCOZZ初の専従オルグ(戦争で障害を負った若い退役軍人)を雇用したことだ。

COZZはウクライナの労働組合、退役軍人コミュニティ、NGOと連携を深めている。最近キエフを訪問したCOZZ代表は、UNI加盟組織である文化労働者組合と通信労組、およびナショナルセンターのFPSUとKVPUのメンバーと会談し、いずれも協力への強い意欲を示した。

ピーター・ヘルベルグUNI欧州会長(ユニオネン委員長)は、「ユニオネンは、COZZウクライナの設立を支援できたことを誇りに思う。ウクライナの労働組合への支援は、特に退役軍人やサービス部門の組合との革新的な協働を通じた取組みは、我々が大切にしている価値観——連帯、包摂、労働者の力への長期的なコミットメント——を示している」と述べた。

COZZの目標の一つは、労働組合運動と退役軍人ネットワークの両方に組み込まれたリーダー・トレーナーを育成することだ。こうしたリーダーは、草の根の組織化と機関レベルでの提言を橋渡しし、最終的に労働組合が包摂的な雇用と労働市場統合をリードするのを支援する。

COZZ Ukraineは形式上ではまだ新しい組織だが、その基盤は過去数年間で築かれてきた。ウクライナの労働組合との連帯を表明し、他のグローバルユニオンと協力する一方で、戦争開始以来、UNIの加盟組織であるBe Like Nina(BLN)を支持してきた。昨年夏、BLNはウクライナの24の全地域(占領地域を含む)で介護分野の組織化キャンペーンを大規模に開始した。

戦渦にあっても、BLNはおよそ2,000人の介護従事者に働きかけ、組合員数は約70%増加した。また新たな組合支部設立のため140人の労働者を訓練した。これらの最前線の労働者は、単に労働者の権利を擁護し労働条件を改善するだけでなく、圧力下での労働者の力を世界に示している。このキャンペーンの成果として、同労組はUNIの『恐怖からの解放賞』を受賞した。

COZZ ウクライナは、ウクライナの他の労働組合、欧州およびGUFsならびにウクライナにおける労働組合と労働者を支援するドナーとの協力を歓迎している。