
ウガンダのUNI商業部会加盟組織HTS労組は、同国でカルフールのフランチャイズ店舗を展開するマジッド・アルフタイム・グループと、初の団体協約を締結し、カルフール労働者にとって重要な節目となった。 アラブ首長国連邦に拠点を置く同社は、カルフール・ウガンダで7店舗を経営し、約700人の労働者を雇用している。
キース・ジェイコブスUNIアフリカ地域書記長は、「我々は、ウガンダのカルフール労働者に初の団体協約をもたらすために力を尽くしたHTS労組の取組みを、誇りに思う。ウガンダの仲間たちは、我々がカルフール労働者の協約獲得のために加盟組織と連携しているケニアやコートジボワールを含め、アフリカ全域でさらなる勝利の道を切り開いた」と喜んだ。
HTS労組は、パンデミック時に開始した組織化キャンペーンが実を結び、2021年にカルフール・ウガンダで組合承認を獲得した。この組織化の取組みは、オランダのFNV労組の支援を受け、UNI商業部会が取組む国際連帯プロジェクトを通じて、加速化した。これらの連携した取組みにより、数百人の組合員が組織化され、強力な団体協約という形で交渉成功の道が開かれたのである。
マウク・R・モーゼスHTS労組書記長は、「UNIとFNVの支援の下で、我々の組織化キャンペーンが、カルフール労働者に強力な雇用保障、より良い労働条件、より安全な職場、多くの利益を提供する初の協約の締結につながったことを、心から感謝したい」と語った。
今回、新たに締結した団体協約は2025年4月まで有効であり、毎年の賃金見直し、福利厚生や労働条件の改善等が盛り込まれている。
●労働組合の権利:労働組合の権利として、店舗で選出された職場委員、職場委員や組合員が組合活動や会議に出席するための有給休暇、店舗における組合事務所(部屋)の確保などが含まれる。
●昇進:すべての新規または欠員のある役職やポストについては、既存の従業員の中で、有資格者または資格取得可能な者に優先権が与えられる。
●妊娠中および授乳中の従業員:シフトは、妊娠・授乳中の従業員に配慮して設計され、可能な限り授乳室が提供される。本人が希望すれば、子が1歳になるまで、女性労働者は夜勤を免除される。女性労働者には、妊娠中および子の予防接種を含む産後ケアのための有給休暇が付与される。
●産前産後休暇: 法律で認められた60日間の有給出産休暇に加え、カルフール労働者はさらに30日間の有給出産休暇を受ける権利があり、医師の推奨に応じて延長することができる。
●労働時間およびシフト: 1日または1週間のスケジュールを変更する場合は、従業員と協議し、両者が合意できない場合は、紛争解決のために組合が呼ばれる場合がある。
●時間外労働と祝祭日の勤務: 時間外労働は週単位で適切に記録され、法律に従って時間外労働(1.5倍)および公休日の時間外労働(2倍)について、労働者は補償を受ける。労働者は、公休日に勤務した場合、割増賃金(日当)または割増休暇のいずれかを選択する権利を有する。
●労働安全衛生: 会社は必要な予防措置をすべて講じ、労働者に適切な制服、保護具、衣類を提供し、すべての労働者が労災保険の対象となる。全店舗に安全衛生委員会を設置し、店舗管理者と組合員が代表となる。
●ジェンダーに基づく暴力およびセクシャルハラスメント: 労使は、意識啓発と店舗レベルでの適切なメカニズムの確立を通じて、職場におけるジェンダーに基づく暴力を排除するために連携する。使用者は組合と協議の上、セクシャルハラスメントと HIV/AIDS に関する方針を導入し、労働安全衛生委員会が店舗レベルで積極的にこれを実施する。
●雇用の安定: 労働者に対する任意の懲戒処分を避けるため、団体協約では、懲戒上の不正行為、違反、犯罪、およびそれに対応する懲戒手続きと対応を列挙し、明確に定義する。さらに、懲戒委員会が設置され、組合も委員を務める。いかなる労働者も、適切な調査や、労働者が自己弁護する機会を持ち、労働組合によって代表される公正な懲戒審問を受けることなく解雇されることはない。
●病気休暇: 法律で認められている 30 日間の有給の病気休暇に加え、カルフール労働者はさらに 30 日間の有給休暇を取得する権利を有する。
●年次休暇: 労働者は、法律で認められた21日間の年次休暇を取得する際に、200,000ウガンダ・シリング(約53米ドル)が支払われる。
●経済的利益: 協約により、死亡手当、棚卸手当、(地区間の)異動手当、早番・遅番の労働者の職場~自宅の無料送迎、有給もしくは無給の勉強休暇、結婚・出産手当、おむつ等の祝い品など、さまざまな福利や手当が労働者に提供される。
今回の団体協約は、中東、アジア、アフリカの17か国で375以上のカルフール店舗を展開するマジド・アルフタイム・グループとの初の協約となる。また、アフリカにおけるカルフール労働者の協約としては、チュニジアに次いで2件目となる。
マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、今回の成果の意義について 「この画期的な協約は、カルフールとのグローバル枠組み協定が、フランチャイズ事業を含む全世界の労働組合の権利尊重を確保する上で重要な役割を果たしている事実を証明するものだ。統合店舗とフランチャイズ店舗で働くすべてのカルフール労働者は、労働組合に代表される権利がある」と語った。