前例のない時期にフィリピンSCBで特別な労働協約締結

フィリピンのスタンダードチャータード銀行(SCB)とNUBE-IFO(銀行・保険・金融機関労組)加盟組合、スタンダードチャータード銀行従業員組合(SCBEU)は、マニラでロックダウンが続く中、交渉を行い、歴史的な労働協約を締結した。

SCBEUのレイナー・クルズ委員長は、「従業員に利益を還元し、経験したことのない危機の中で労働条件の改善を図るために誠実に協約を交渉する上で、ロックダウンは労使信頼関係の障壁にはならなかった」と振り返った。銀行の人事部は、社会的距離を保つために従来の対面会議は行わず、代わりにオンライン会議で組合役員と交渉を重ねた。

団体交渉が速やかに妥結したのは、これまで築かれてきた労使間の極めて良好な関係によるところが大きい。

協約の主な成果は次の通りで、これらはフィリピンの銀行産業の中で最も良い条件である。

  • 今後3年間で29%の賃上げ。フィリピン銀行産業で最高水準
  • 無制限の病気休暇とは別に、最低20日、最大25日間の休暇
  • 女性社員に5ヶ月の有給出産休暇

グループ保険(入院、生命保険、損害保険)、歯科治療補助、夜勤手当、メーデー手当、研修補助等が、大幅に見直された。

更に銀行は誠意の印として従業員に対し、基本給1.5か月分のボーナスと、1日の休暇分に相当する現金を支給した。